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ManaのStory What is ’mana’?②

 ニュージーランドのマオリやパシフィックアイランド系の民族の間に共通して見られるマナという概念。


 超自然的で大いなる力、神が宿る力、といったちょっぴりスピリチュアルな意味合いの他にも、「お金を稼ぐより大切で、この世で最も価値があり、人から感謝されたり良い行いをすることで増えるもの」という特にマオリの間で信じられてきたこの価値観が僕らは大好きで、ニュージーランドでの生活を通して感じてきたことととてもリンクするなあ、と思っています。


 僕らは近い将来カフェをやろうと考えています。カフェの他にもいろんな事業を通じて自由に僕らの価値観や生き方を表現していきたいと考えています。そして事業を継続していく上では収益を上げていかないといけないし、お金を稼いで必要なものや好きなものを買って生活していかなければなりません。でも、アレが欲しいコレが欲しいと物質的な豊かさを求めすぎることや、稼いでお金持ちになることが目的になるようなお金の奴隷になってしまうと、本当の豊かさは得られないと思っているんです。


 僕らはニュージーランドのスローでナチュラルな生活を通して、幸せになるために必要なものや本当の豊かさについて学び考え、そして実感してきました。そして僕らの大切にしたい価値観や生き方について今も変わらず考え続け、これからもずーっと大切にしていきたいと思っています。


 日本は戦後かつてない復興を遂げ、高度経済成長の中で金銭的な豊かさや物質的な豊かさを社会全体で追い求めてきました。その結果GDP世界第3位の経済大国になり、世界でも有数の裕福な国になることができました。私たちは日本というま成熟しきった国であらゆる豊かさを享受して生きています。しかし日本の経済成長はバブル崩壊以降一貫して鈍化し、過労による自殺率は世界トップクラス。幸福度も先進国の中では最低レベルです。私たちはこれまで追い求めてきたものを手に入れることだけでは幸せになれない。目指すべき方向を見直す必要があると思うんです。


 そしてそうした世の中でこれから生きていく私たちが幸せになるには、マオリのマナのような価値観を大切にすることがヒントになるのではないかと考えています。なぜなら私たち自身がニュージーランドという国と出会い、これまでの日本での暮らしとは真逆の何もない環境で暮らしながら見つけた豊かさは、自然や人との出会いの中で感じた”マナ“だったのだから。


 私たちは事業を通じて関わる全ての人々とマナで溢れた世界を作っていきたいという思いからMana Coffee Worksと名付けました。これからの時代を生きていく全ての人たちにとって、マナのような価値観がとても大切になってくるんじゃないかと思っていて、そしてそれはとてもワクワクすることだと思っています。


 ニュージーランドでの生活でこれから大切にしていきたい価値観や本当にやりたいことを見つけ、オーストラリアのメルボルンでバリスタの修行を積んだ私たちにとって、マオリのマナという言葉は、私たちのストーリーとこれから表現していきたいことを表すのにぴったりだなあと思っています。

 以上でManaのStory What is 'mana'?編も終わりです。文面では伝えきれないことがたくさんあるんですが、僕らのこととか何考えてるかとかなんとなくわかってもらえてたら幸いでございます。

 コロナの最中、行動が制限されできないことも多いのはあるんですけど、悶々としたストレスを抱えながらも出来ることはあるので、何とか取り組んでいます。アフターコロナの世界の大きな変化について偉い人たちが語っていますが、僕らも変化を恐れず(めっちゃビビリなんですけどね)、クリエイティブに楽しく前向きに生きていけるようにやっていきたいと思います。

 皆さんにおかれましてはもう少しの間STAY HOMEを心がけ、そのあとは手洗いしながら明るい未来を作っていきましょう。


MANA COFFEE WORKS

Jun and Hitomi


WE SPREAD MANA OVER THE WORLD.