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Steamゲーム - 2020年12月:気がつけば「一人」を楽しんでいた

今回「今月のゲーム」みたいな感じで、最近プレイして印象に残ったゲームを挙げてみる。
タイトルに「2020年12月」と書いてみたが、月1本書くとは限らず、2本書くかも、数ヶ月開くかもしれない。全ては私の気分次第。

Rogue

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ダンジョンの細い通路を抜けると、部屋にモンスターが潜む。戦闘を仕掛けられるが、死ねば全て終わり
武器・防具・食料・アイテム・金など落ちているが、呪いがかけられているものもある。階段があれば、そこから更に奥深く進むことができる。
何が起こるか全てランダムで常に未知。どこまで奥深く進めるかに挑む。
これらのゲーム進行は全て文字とキーボード操作のみで行われる。ゲームの容量はたったの2MB、ストアページにはリリース日「1985年6月1日」とオリジナルの発売日が記載されている。

これが、RPGの元祖と言える「ローグ」。
私がオリジナルの『ローグ』に触れたのは、PC-9801版だった。その第一印象は「文字だけでも、ストーリーを語らなくても世界を味わえる、これが元祖なんだ」と、軽い衝撃を受けた覚えがある。

それがまさかオリジナルそのままの形で発売されるとは思わなかったわけだが、付録などの形ではなく単体発売できて、受け入れられる市場があるのが、Steamの面白いところだと改めて思う。

My Exercise - マイエクササイズ

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エクササイズしよう、腹筋しよう。と、ただひたすら「腹筋するだけ」のゲーム。というより、インタラクティブムービーの一種と言える。
スタートすると、太っちょの人間一人と犬一匹。スペースキーを押すと腹筋を始める。10回やると人が出てきて応援する、20回でアシカ出てきて応援(?)する、30回でクマが水を飲ませて応援する、50回、60回…と、どんどん何かが出てきて一緒に何かやってくれる。
やることは延々、淡々。そしてひたすらシュール。しかし常に何かが変化するので面白い、次が楽しみになる。

そうだ、エクササイズは苦しんでやるもんじゃない、こうやって楽しんで続けるものなんだ!と、何かに目覚めた気がする。

The Stillness of the Wind

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田舎にポツンとたたずむ一軒家、そこに住むおばあさんとして生活していく。ここですることは、自宅で飼っている鶏の小屋で卵を取る、ヤギから乳を搾る、それでチーズを作る、たまに郵便屋が来るので物々交換すると食材が増える。
そんなおばあさんの家族は、嫁いだりいなくなったりみんな離れていった。今や一人きりとなって余生を過ごす。
あくまで目的は「自分の生活」のみ、小さい規模とのんびりした空間、でも少し寂しい感覚の中で構築していくゲーム。

老後って誰でもいつかは味わうであろうものだが、ゲームをプレイすると、不思議とこのような生活に憧れてしまう。このような生活というより、人生を全うしてやりきった、後は余生を過ごすだけという満足感を得たいという感覚だろうか。
それに憧れるのということは、自分にまだ満足していないということなのだが。

気がつけば「一人」を楽しんでいた

RPGの元祖をプレイする、1ボタンで延々エクササイズする、老人として余生を過ごす。と、3本ほど挙げてみたが、どうも、これらに共通するのは「一人」だ。特に大きなドラマが起こるわけではないが、どれも1人で延々とプレイする、それを楽しむものだった。

私はどちらかというと、ゲームは一人でじっくりと味わうのが好きなので、このようなものを自然に選んでいるのだろう。

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