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流れゆくネットの中で書き留める、自分の記憶アーカイブ『Braid』『LIMBO』『FEZ』

私は2000年代に、Xbox360でいわゆる「インディーゲーム」に触れた。その中で有名タイトル『Braid』『LIMBO』『FEZ』に感動して、次回作が楽しみだと、当初からデベロッパーの動きを定期的に見ていた。

今回、三つのデベロッパーの動きを、私が見て記憶している範囲で、記録として簡単にまとめてみた。言わば、自分の記憶のアーカイブ化

そのため、記事や資料としての価値はあるのか?というのは、読む方のご判断ということで。

『Braid』のデベロッパー

『Braid』は2008年にXbox360用として発売されたアクションパズルゲーム。
Steam版のストアページはこちら。

本作のデベロッパーは「Number None」。このメンバーは後に大規模なパズルゲーム『The Witness』を制作している。

当デベロッパーは、ゲーム開発中の時期から『Braidのタイトルでブログを開設していた。

開発中はその進行状況、発売後はゲームに関する情報や次回作についてなどが書き込まれている。

その中に漢字の入ったスクリーンショットも見られるが、これが現在開発中のゲーム『Miegakure』。

日本を描いた「和」の世界と、その中で見え隠れする空間という、何とも幻想的な世界が垣間見える。
どんなゲームになるか楽しみであるが、記事は2018年で止まっていて、2019年現在も続報がない

『LIMBO』のデベロッパー

『LIMBO』は、2010年にXbox360用として発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
Steam版のストアページはこちら。

ゲームのデベロッパーは「Playdead」。
ここは、Xbox360版の発売当初からURL
"http://playdead.com/"
が存在していたが、アクセスしても自動的に『LIMBO』のページ
"http://www.limbogame.org/"
にリダイレクトされていた。
そのため、2016年の『INSIDE』発売まで、Playdead公式サイトは実質非公開の状態だった。

現在、『LIMBO』公式サイトのURLは、Playdead内の
"http://playdead.com/games/limbo/"
に変更されていて、かつての『LIMBO』URLを入力するとPlaydeadにリダイレクトされるという、URLの行き先が当初と逆の状態となっている

『FEZ』のデベロッパー

『FEZ』は、2012年にXbox360用として発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
Steam版のストアページはこちら。

ゲームのデベロッパーは『Polytron Corporation』

この公式サイトでは、発売当初から定期的にニュースを更新していたり、『FEZ 2』の発表、直後にゴタゴタで消滅など残念な事もあった。
その一方で密かに更新されていたのが公式ショップ『Polyshop』。

記憶では『FEZ 2』でゴタゴタがあった時期やその後も含めて、半年~1年ごとに地道にTシャツの新デザインが追加されていた。記憶の限り、最も多い時期は色違いを含めて20種類以上あったと思う。

ネットの「はかなさ」と「残し続けること」

これを書くに当たって、これらのサイトを改めて確認したが、Braidのブログでは、過去に実験的な試みを動画などで公開していたはずだが、今はそれが見当たらない。FEZ公式ショップのTシャツデザインも、現在は数種類×色違い程度。
過去の記事はどこかに移動したのか、残っていないか調べていたが見当たらない。そもそも自分の記憶違いか、今となっては確証がない。

それを見て思う。私は、インターネットとは記録を「残す」ものではなく「流れる」もので、回覧している人は「流れているものを目にしている」ということ。

90年代に、個人ユーザーによって数多く制作された「ホームページ」のうち、2019年現在も残っているものはどれだけある?残っていても、それを探して情報源にする人はどれだけいる?
私はこの流れに「ブログ」も入ると思っているし、TwitterなどのSNSや動画配信など現在のコンテンツも、いずれ全く別のものが生まれて流れていくと思っている。

結局、インターネット上で「残したい」と思えば、下流に流れていく頃にまた上流に送るという「残し続けないと残らない」もの、というのが私の考え。

そして、実はこの記事、2018年に私のブログ『Blog - 19XX』で書いたものをnoteに転載したもの。

そんな消えゆく流れの中で「私の記憶アーカイブ」として、ブログからnoteに「残し続けること」をやってみた
それにしても、この行為自体も意味があるのだろうか?そんな、ネットの「はかなさ」を実感した次第

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