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BF2042はクソゲーだがクソゲーではない

※この記事はBF2024発売直後に何故か(!)書いて放置していた下書きに加筆修正を加えたものです。久しぶりに読んだところ、初期の頃の懐かしい気持ちを思い出しました。コンテンツ追加も打ち切りになったことですし、せっかくの機会ですから皆様にも共有いたしまして、あの頃の期待に満ちた日々を思い出していただければ幸いでございます。以下記事 by 昔の僕

前回のnoteでPCの構成変更について書いた。

全てはバトルフィールド2042(以下BF2042)を完璧な状況で楽しむため。
しかしいくら機材をそろえても、肝心のゲームが面白くないと意味がない。

BF2042の先行プレイ開始からそれなりに時間が経ったので、感想を一旦まとめておこうと思う。

楽しいけど微妙

出鼻をくじくような発言で申し訳ないけど、これが本心。もちろんいい所もあるけど、やっぱり微妙というポイントも数多くあるので一つ一つ書いていきたい。
ちなみに、先行プレイが開始されてから今まで、Discordで仲間と分隊行動を楽しんだり、ソロで野良分隊と遊んだり、単独行動してみたり、一般的な遊び方は一通りやってみた。そういう前提で話を進める。

気になる点1.「マップが広すぎる」

128人対戦を採用した他、AI兵士の導入などかなり気合の入ったコンテンツに仕上がっている筈が、実際コンクエをやると圧倒的スカスカ感を感じた。

過去作よりも人数を増やしたことは、”硬派な戦場シミュレータの皮をかぶったバカゲー”というBFシリーズの特徴を踏まえれば良い判断だと思う。
しかしそれに比例するようにマップを広げたのでは結局のところ人口密度は変わらないし、むしろプレイヤーの場所がバラける分BFの重要な要素である連帯感が感じられない。これは致命的だった。

少なくとも現状のマップでは128人対戦の恩恵が受けられているとは思えない。今作は各個人が局所的なタイマンを繰り返しているだけだ。

特に拠点間移動が只のマラソン状態なので、ビークルにありつけないと相当ダルい思いをすることになる。

それとマップの拡張に伴って交戦距離が伸びた分、遠距離武器(特にDMR系)の破壊力(というかウザさ)が飛躍的に増したように思う。

気になる点2.「敵が硬い」

これは感覚の話だし、実際がどうなのかは計測が必要だとは思うから簡単に書くだけにしておきたい。

交戦時間が伸びたような気がしている。
体感ではBFVの1.2-1.5倍くらい。当てても当てても死なない。

回復ピストルと追加アーマーの影響がデカいと思う。
これが”回復も戦術の内”みたいなバトロワなら分かるけど、BFというタイトルは一人の命が軽いゲームだし、死なない事にそこまでこだわられても...と思わなくもない。

APEX等のバトロワの普及で、FPSにおける命の重みが増した様に思う。時代の流れだというなら、それを受け入れる他無いのかも。
けど、このゲームリスポーンし放題だしなあー(老害並感)。

気になる点3.「微妙に嫌なバグが多い」

これはアプデを重ねれば解決するだろうから、あまり気にしない様にはしたいけど、サービス開始直後というのもあってバグが多い。

武器カスタム画面でパーツの変更ができなくなったり、出撃画面に装備一覧が表示されないので装備の変更ができなかったり……

とはいえ、銃が撃てないみたいな戦場で戦績に影響を及ぼすようなバグが(今のところ)見られないのは良かった。

……どうやら銃が撃てないバグも存在していたようです(加筆修正)

気になる点4.「モードが少ない」

「Portalあるしいいでしょ」という事なのか、それとも「順次増やすよ」という事なのか

現状は「コンクエスト」「ブレークスルー」「ハザードゾーン」の3種類しかゲームモードが存在しない。もちろんPortalでは過去作の様々なモードが楽しめるけど、2042本編として遊べるモードが3種類だけなのはいかがなものか。

今作は武器のアタッチメント解除がキル数によるアンロック方式を採用しているので、チームデスマッチ位はさっさと追加して欲しい。
マップが広がって交戦回数が減った上にビークルが強くて純粋な歩兵戦がやりにくい事も相まって、一試合当たりの銃でのキル数が稼ぎにくいので全くアンロックが進まない。

気になる点5.「AR弱くね?」

大半のFPSで基本武器となるアサルトライフルだが、初期武器であるM5A3といい解放武器であるAK24といい、異常に弱く感じた。

端的に言えば打ち勝てないのである。

さらに追い打ちをかけるのがSMGの存在。大半のゲームならばARと比べて交戦距離が短く近距離火力特化のSMGが何故か圧倒的に強い。距離減衰なんかの数値としてもSMGであるPP29が上回っているようで、事実上のARはSMGのPP29になってしまっている。

実際、M5からPP29に持ち替えたとたんキル数が圧倒的に増えた。

とはいえ

ここまで色々書いてきたけど、もちろん悪い所だけじゃない。良い所もたくさんあった。

いいところ1.「久しぶりの近代戦」

BF1・BFVと世界大戦を扱ったゲームになっていたが、現代の銃を使った近代戦を求める層からは不評だった。その手の層が全員BF4に籠り、その結果「懲役ロッカー民」なんて言葉も生まれる始末。
おとなしくBF1・Vをプレイしていたユーザーもいい加減飽きてきたのか、次作には近代戦を望む声が多く聞かれた。

「次は冷戦だろう」「ベトナムか?」そんな話が飛び交うようになった矢先の近未来戦だから、とても嬉しかったのを覚えている。

武器もカスタム自由だし、ホーミング系の対ビークル装備も復活して、楽しめるゲームになっていた。

いいところ2.「戦場で武器を弄れる」

初めて見た時にびっくりした。
戦場で銃のカスタムが出来る。

武器カスタム画面で戦場に持ち込む部品を選んでおけば、戦闘中に違うサイトに変更するなどして、柔軟に戦う事ができる。

拠点間マラソンが問題だという事を書いたが、例えばアサルトライフルを持っていくとして、近距離戦が多い拠点内では1倍のドットサイトに、拠点間移動は交戦距離が延びるから倍率サイトにするという様な戦い方が出来る。

思うに、これはマップサイズが広がった事で起きる問題へのDICE側の回答なのではないだろうか。「パーツ弄れるから臨機応変にやってくれ」と。

仮にこれが本当なら面白い解決策だと思う。

ここまでで下書きは途切れていた。私は書きたいことは荒削りでも書きなぐるタイプである。
つまり、ここで途切れていたという事は……(察し)

それはそれとして

この記事を書いてからもしばらくはプレイし続けていた記憶がある。巷で言われるほど酷いゲームとは思わなかったのだと思う。そうでなければこんなタイトルにしない。

そうこうする間にゲーム飽き期がやってきてPCゲームそのものから離れていた。コロナが落ち着いてきて出歩けるようになったのも一因だろうか。

時は流れて2024年、ゲームやりたい期が再来してきた。アンインストールしていたBFをいそいそとダウンロードしてきてプレイし始めた。楽しい。明らかに良くなっている。

リダクテッドなんかメトロッカーに並ぶ名マップではなかろうか。前線を張って押し合う感覚は残しつつ、複数の侵攻ルートやジップラインの存在によって流動的になった戦場は飽きが来ない仕上がりになっている。

これをもっと早く実現できていたら。発売初期のアプデでこれらが追加されていれば。そう思わなくもないが後の祭り。

次回作が開発されていることだし、そちらに期待したい。


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