Supportia_info

はじめまして。Supportia共同設立者の瀧澤哲郎と申します。私たちは、忙しい公教育の場ではなかなか時間が取れないけれど、世の中に出たら必要な様々な事柄について、オンライン上での対話を積み重ねることで身につけていってもらうための教育的支援をしてくためのチームです。お楽しみに!

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はじめまして。Supportia共同設立者の瀧澤哲郎と申します。私たちは、忙しい公教育の場ではなかなか時間が取れないけれど、世の中に出たら必要な様々な事柄について、オンライン上での対話を積み重ねることで身につけていってもらうための教育的支援をしてくためのチームです。お楽しみに!

最近の記事

非認知能力特集その9 将来をポジティブにみて柔軟に対処する「楽観性」

全10回の非認知能力特集も、残すところあと2回となりました。学びを記録していくというつもりで始めたものですが、多くの発見がありました。今回は、特に強調したい楽観性についての学びをまとめます。自分自身の人生をどのように捉えるか、という大問題にポジティブな一面を加えられるもののような気がしています。ネガティブな感情に支配されそうな時、自身を救ってくれる特性かもしれません。 楽観性とは何か。楽観性とは、人間が自分自身や他人、状況などに対して持つ考え方や感情のことです。楽観的な人は

    • 非認知能力特集その8 日常生活のストレスに柔軟に対応する「エゴ・レジリエンス」

      エゴ・レジリエンスとは?1950年、当時のスタンフォード大学の大学院生であったジャック・ブロック氏の定義によると、「日常生活における内的、あるいは外的なストレッサーに対して柔軟に自己を調整し、状況にうまく対処し適応できる自我の調整能力」とされています。 「レジリエンス」との違いは?前回紹介した「レジリエンス」は、極めて困難な状況下や逆境に置かれていても、それにうまく適応していく過程や能力のことでした。 困難な状況下、というところがポイントです。 一方で、エゴ・レジリエン

      • 非認知能力特集その7 逆境をしなやかに生き延びる「レジリエンス」

        レジリエンスとは?過酷な環境やストレスの多い状況、またトラウマ体験といった逆境に直面した際に、そのダメージを回復させ、状況にうまく適応していく力を指す。 実際に、災害に見舞われたり、大切な人を失ったり、といった状況に悲嘆しないということではなく、立て直していく力のことを示すものです。 また、何気ない日常の中で不満や自分の恵まれない境遇ばかりを意識するのではなく、今あるものや環境のよい側面を肯定的に見つめ、豊かさや喜びを見出すことのできる力もここに含まれます。 コロナ禍はま

        • 非認知能力特集その6 自分自身を受け入れ、自分に優しくする「セルフ・コンパッション」

          第6回の今回は、自分自身を受け入れ、自分に優しくする「セルフ・コンパッション」というテーマでお送りします。子どもはもちろん、このストレス過多の時代を生きる大人にとっても極めて重要な特性のようなのでぜひご一読いただければ嬉しいです!それでは始めましょう! コンパッションとは?困っている人を無条件で助けたいと思う気持ちのこと。その人の考えや行動を肯定し、立場や境遇を理解したうえで、あたたかい声をかけてやること。何の見返りも求めず、ただただ助けたいという気持ちのことを指す。 セ

        • 非認知能力特集その9 将来をポジティブにみて柔軟に対処する「楽観性」

        • 非認知能力特集その8 日常生活のストレスに柔軟に対応する「エゴ・レジリエンス」

        • 非認知能力特集その7 逆境をしなやかに生き延びる「レジリエンス」

        • 非認知能力特集その6 自分自身を受け入れ、自分に優しくする「セルフ・コンパッション」

          「今」の時間をお互いに「大切にする」

          なんとか、かんとかクリスマスを乗り切り年内の部活動の練習や試合を終え年賀状も書き終わり、宇宙兄弟をひたすら読み漁っている教員の端くれの私です。 ということで世の中の企業もそろそろ仕事納めとなりTVショウも年末特番がひたすら続きます。 特番に飽きてきたのでスマホに流れてくる短い動画を見ていたら、気づいたことがありました。 それは「今」の時間をお互いに「大切にする」こと。 という当たりまえのことでもありました。 アメリカの動画。 ギター片手に街中の人に声をかけてリクエ

          「今」の時間をお互いに「大切にする」

          非認知能力特集その5 相手の気持ちを共有し、理解する「共感性」

          全10回を週1のペースで更新する非認知能力特集も、折り返し地点を迎えました。第5回の今回は、他者の考えや気持ちを共有し、理解しようとする心理特性である「共感性」を学びます。そもそもの定義から、親の共感性の高低による子どもへの影響、そして周囲の大人の介入によって、子どもの共感性を育むことは可能であるのか、といった点に関する学びを記載していこうと思います。 共感性とは何かまず、「共感」の定義から。広辞苑によると共感とは「他人の体験する感情や心的状態、あるいは人の主張などを、自分

          非認知能力特集その5 相手の気持ちを共有し、理解する「共感性」

          非認知能力特集その4 感情にうまく対処する能力「感情調節」

          感情調節とは人は家庭や職場、画工などさまざまな状況で、楽しい、嬉しい、腹が立つ、悲しい、寂しいといった感情をいだきます。そして状況に応じて、感情を表情や言葉で表したり、あるいはそれらを表さないように我慢したりします。 以下がこの言葉の定義です。(1998年・Gross) 人がいつ、どのような状況で、どのような感情を経験したり表出したりするかに影響する一連の過程を捉える概念。 日常生活において、人はさまざまな方法を用いて感情の調節を行っている。感情を望ましい状態に保つことを目

          非認知能力特集その4 感情にうまく対処する能力「感情調節」

          非認知能力特集その3 新たな知識や経験を探求する原動力「好奇心」

          好奇心って何だ!?みなさんは好奇心をもっていますか?また、その好奇心はもともと生まれながらにしてもっていたものですか?それとも人生経験の中で培われたものですか? 今回は、好奇心をテーマに、まずはどのようなものであるのか、そして周囲の大人が教育的な介入をすることによって伸ばすことができるのか、またできるとしたらどのような手法がありえるのか、といったところに踏み込んでみたいと思います。 好奇心旺盛な子だと、なんだか色々なことを経験して学びも多そうな気がしてなんとなく「良さそう

          非認知能力特集その3 新たな知識や経験を探求する原動力「好奇心」

          非認知能力特集その2 取り組むべき課題にきちんと向き合う「誠実性」

          誠実性とは何か簡単な表現にとどめるならば「取り組むべき課題にきちんと向き合い、取り組む力」。もう少し踏み込んだ表現をするならば、「自分の衝動を社会の規範に沿って適切にコントロールし、課題指向的かつ目的指向的な行動」をとる傾向」のこと。具体的には、規律正しさや勤勉さ、慎重さ、責任感の強さ、計画性など。 高い誠実性がもたらすもの経済に関わる事柄(収入や働き方など)、健康に関わる事柄(身体的な健康や寿命、メンタルヘルスなど)、社会的な関係性に関わる事柄(婚姻関係やパートナー、友人

          非認知能力特集その2 取り組むべき課題にきちんと向き合う「誠実性」

          非認知能力特集その1 粘り強く物事に取り組み続ける力「グリット」

          この、グリットとは表題の通り、困難な目標に立ち向かい続ける情熱と粘り強さについての心理特性です。 ご自身やお子様、あなたが関わる児童・生徒の状況はいかがでしょうか。 ここでは、この力を育むために周囲の大人がどんな関わり方(以降、介入と呼びます)をすればよいのかという視点でまとめていきます。 関わる方に何かひとつのことにじっくりと向き合い、継続して取り組む力を身に付けてほしいと思っている方のヒントになれば幸いです。 グリットとは何かグリットの定義 困難や失敗、競合する

          非認知能力特集その1 粘り強く物事に取り組み続ける力「グリット」

          非認知能力についての学びを記録する。

          ごく小さなオンライン学習スペース「Supportia」を設立してから8か月ほどが経過しました。 ありがたいことに、小中学生の入学希望をいただき「マインクラフト教室」を開講することができました。 そして改めて、参加してくれた子どもたちの非認知能力を向上させて、豊かな人生を歩んでもらうことを目指すにあたって、非認知能力への理解をより深めるため色々な書籍を読んだり、関連イベントに参加してみたりしてきました。 12年間公立中学校の教師であった経験と、今現在私が特別支援学級の補助

          非認知能力についての学びを記録する。

          善なる心

          最近、子育てに全力投球している中でふと感じたことを書いてみようと思います。 考えるきっかけは小競り合い最近は、おもちゃや母親の抱っこをめぐって喧嘩らしいものが勃発するようになってきました。 これまでは、年上の姉の方が当然力が強く、悪知恵も働くので先回りしたり力で奪い取ったりして弟の方が泣き、母が姉を叱るということがワンセットで起こってきました。 しかし最近、少々そのバランスが崩れてきました。 弟君がだいぶ力をつけ始め、単純なおもちゃの取り合いでは姉に勝利するようになっ

          育児で考えること

          今朝も送ってきました。保育園へ、愛する子供たちを。 駐輪場に自転車を置き、子供たちの」ヘルメットを外していると、後ろから私と同じ状況のお母さんがやってきて、私の隣に自転車を停めました。 私は挨拶をします。 私 「おはようございます」(目を見て、にっこりも忘れずに。) 娘 (私につられるように)「おはよございまーちゅ」(さ行が弱い) お母さん「おはようございます」 と、ここまでは良かった。私の娘の挨拶が聞こえたかどうかはわからないけれど、お母さんは素早い動きで子供たち

          育児で考えること

          夏休みこそ

          夏休みは意外と長い。 部活以外では生徒には基本的に会わない。 時間だけはたっぷりある。 この時期は教員にとってかなりありがたい。 さまざまな準備ができるから。 一方で生徒にとってはどうだろう。 夏休み前には三者面談がある。 毎日会っていた生徒と1ヶ月以上会わないということを踏まえて面談する。 部活も無い。習い事もしていない。 ご家族はお仕事をしている。 友人が多いわけでは無い。 ひとり。 という時間があまりに多いのではないか。 想像するとどうしているのかなぁと

          夏休みこそ

          学習プラットフォームVirbelaを選んだ理由

          サポーティアでは、色々なプラットフォームを検討の末、Virbelaというプラットフォームを選びました。 理由としては以下の3つです。 (1) 対話の環境が充実している (2) 資料の提示場所が豊富にある (3) 毎月の費用も比較すると格段に抑えられること。 (1) 対話の環境が充実している① 1対1の対話 ② 集団での対話 ③ 付箋の活用 ④ チャットの活用 ⑤ ダイレクトチャット 相手を決めて、直接対話することも可能です。全体には共有されることなく、お互いに

          学習プラットフォームVirbelaを選んだ理由

          メタバースで授業をしてみた

          先日、メタバース空間(仮想オフィスVirbera)で模擬授業をしてみました(^^) 授業者の立場として、その内容と成果や課題などについて書こうと思います。 ◆授業スタイル:哲学対話(チャット&トーク) 1⃣テーマについて問いを立てる(付箋を使用) 2⃣話し合いたい問いを選ぶ(チャットを使用) 3⃣取り上げた問いについて、自由に意見交換 4⃣このテーマに向き合った思想家を講師が紹介 ◆今回の授業 1⃣テーマ:苦しみ 2⃣生徒役(大人4人)と講師(私)から出た問い ・一番苦

          メタバースで授業をしてみた