「曇天」 写真を組む261
そもそも組写真って?
組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。
作例を御覧ください
私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。
*画像をクリックすると大きくなります。
何で撮ったか気にします?
私は写真って、撮れた絵柄がすべてだと思ってます。大昔のハッセルに、ポジフイルムを詰めて撮ったりもしますが、ハッセルで撮ったからサイコーなんて思いはありません。むしろ、大昔のハッセルの味わいを、デジタルで再現したいと考えているくらいです。私にとって大事なのは。何で撮ったかではなく、何が表現出来たかです。
今回、御披露したなかで、ラストの一枚だけカメラとレンズが違います。曇天で色がくすみがちななかで、派手な色味に撮れるのが取り柄のカメラで撮りました。まあ、でも、それは機材の特徴であって、私の腕前で撮れたということではありませんから、いちいち自慢することじゃないと思います。
なんで二台もカメラを持って行ったかというと、デロ暗のための撮影で、デロデロに暗い写真と、デロデロの曇天には見えないサワヤカなのと両方が必要だったから、それぞれ、そのように撮るのに向いているカメラを選んで持って行ったというわけです。
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