虎の穴みたいな講座を受けた修業時代 その6
実質無料で最後まで御覧いただけます
2003年3月から、月に一度ずつ、スパルタ式などという生易しい言葉では足りないくらいキビシイ講座に参加していました。
その講座は、いきなり受講者に撮影させるところから始まります。
それぞれの受講者は一人あたり3分の持ち時間でモデルを撮影し、直ちにパソコンで写真を選び出し、組み写真をつくったうえで講評を受けました。そこで散々ダメ出しを喰らうのです。
虎の穴みたいな組み写真の講座について、恐れ入りますが「その1」から順番に読んでいただかないと、意味が通らないかと思います。面倒臭いなとお思いの皆様は、ココからUターンお願いします。
もし「順番に読んでやるぜ」という奇特な方がおられましたら、コチラのマガジンから辿っていただくのが宜しいかと存じます。
ようやく組むことの意味を悟りました
組み写真の講座を三回受けて、ようやく写真を組んで何が表現できるかがチョットだけ見え始めました。四回目の被写体は役者さんです。演技できる人なので、事前にシノプシスを立て、それに沿って演じてくれるよう注文を出しました。なにせ事前の打ち合わせなしで、持ち時間の三分でジックリと説明することはできません。
「悩んで悩み抜いて、何事かを悟る、そんな粗筋です」
それだけを言って、あとは立ち位置を指定して「悩んだ顔してください」とか、「スッキリした顔してください」とか、そういう具合に撮りました。さすがは役者さん、それだけを聞いて、ちゃんと演技してくれました。
講座4回目の作例
前置きはコレくらいにして、作例を御披露します。
並び順で時間の経過を表現した組み写真です。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。
役者としての実力は大いに評価しつつも、性格には多少の問題があったと言わざるを得ません。というのは……スローシャッターだから、ジッとしてくださいというコチラの指示に対して、こういうことをしやがりました。
滝の水の流れをスローで滑らかにする、よくある技法なんですが、スローだと聞くと、こんなことをやらずにいられないのです。でも、笑ってあげる暇さえ惜しいのでスルーして、場所を移って撮影続行しました。
さすがは役者、顔は全然ブレておらず、その気になれば不動姿勢を保っていられるわけですね。その気にならないのが問題なんです。
おわりに
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