「逕庭」 写真を組む232
そもそも組写真って?
組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。
作例を御覧ください
私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。
*画像をクリックすると大きくなります。
はみ出したいのに
数年間も撮り続けた被写体さんでしたが、なにを考えているのかイマイチわからない御仁でありました。この水着は面積が少なめで、着る人によって眼帯ブラみたいになることもあります。「そういうの撮って欲しいです」といわれ、試行錯誤の結果、妥協したのが紐外しの一枚でした。人目を避け、奥まった場所へ引っ込んで撮りましたが、ヤマビルにさんざん血を吸われ、道理で人が居ないわけだと思ったものでした。
どうして「そういうの」を撮って欲しいと思ったか、深く話し合うことはありませんでした。説明を訊いても、意図するところがワカラナイといったことが何度かあったからです。まあ、それでも、いまはなき電子書籍サイトRopLibで活動していた時期には、看板モデルとして活躍してくださったのでワカラナイなりに、相互の信頼はあったのだろうと思っています。
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