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「懐古」 写真を組む274

そもそも組写真って?

 組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。

作例を御覧ください

 私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。

*画像をクリックすると大きくなります。

2004年10月撮影

何で撮ったか気にします?

 写真の評価は、撮れた結果で論じられるべきだと思います。何で撮ろうがツマラナイ写真には作品としての価値がありません。どうやって撮ったかのデータなら、後日、その再現を試みるときに役立つでしょう。どのカメラとレンズで撮ったかは、そのデータの一部としてなら意味を持ちます。

 今回はフイルムカメラ、しかも中判で撮った写真で組みました。いまさら再現しようとしても、この時期に愛用していたアスティアというフイルムが廃盤になっているので、いまとなっては完全再現が出来ません。

 いまデジタルで中判の味わいを再現しようとするのは困難です。フイルムシミュレーション機能がついた、センサーサイズ44×33mmの機種が機種がありますけれど、むかしの中判は60×60mmなどでしたから、どうしたってボケ方が違ってしまいますからね。

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