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虎の穴みたいな講座を受けた修業時代 その10

割引あり

実質無料で最後まで御覧いただけます

 2003年3月から、月に一度ずつ、スパルタ式などという生易しい言葉では足りないくらいキビシイ講座に参加していました。

 その講座は、いきなり受講者に撮影させるところから始まります。

 それぞれの受講者は一人あたり3分の持ち時間でモデルを撮影し、直ちにパソコンで写真を選び出し、組み写真をつくったうえで講評を受けました。そこで散々ダメ出しを喰らうのです。

 虎の穴みたいな組み写真の講座について、恐れ入りますが「その1」から順番に読んでいただかないと、意味が通らないかと思います。面倒臭いなとお思いの皆様は、ココからUターンお願いします。

 もし「順番に読んでやるぜ」という奇特な方がおられましたら、コチラのマガジンから辿っていただくのが宜しいかと存じます。

講座8回目の作例

 空が雲に覆われたなか、いつも撮影許可をとっている公園で一人3分ずつ受講者の撮影が始まりました。私の順番はドンケツで、まずは他の受講者の持ち時間に、脇撮りしていきました。先に脇撮りで拾えた画を見てからだと自分の順番のとき、それに繋がるような画づくりが出来ますからラッキーと思っていたのでした。

 しかし、いよいよ私の順番だというときに雨が降り出しました。やむなく講座主催者の持ちスタジオで、持ち時間3分を使うことになりました。

 なにせ急遽そうなったので、腹案も何もありません。準備時間も3分から差し引かれるので大がかりなことはしたくないし、バック布を垂らすこともしないで、背景は白い壁のまま撮りました。

 プロカメラマンの自社スタジオなので、アマチュアが使う簡易スタジオと違って奥行きがあります。ストロボを斜め横から当てると、背後の白壁には光が当たらないようにすることができます。それによって白壁を黒く見せて沈んだ背景から人物を浮かび上がらせることを思いつきました。

 持ち時間3分の中で、これだけの考えを纏めるのは無理です。突然の雨でスタジオへ移動するため10分ほど歩きながら、必死で考えておりました。

2003年10月撮影

 スタジオには大型ストロボを仕込んだ、箪笥ほど大きいライトボックスが常備してあるので、プロが使うライティングをそのまま流用しております。さすがに良い光が当たってますね。

 実を言うと、寝たきり状態になっていた父が死去する二日前でした。その状況でも講座に参加したのでした。

おわりに

 この記事は実質無料です。わざわざお買い求めくださらないで大丈夫ですけれども、投げ銭として買ってくださると嬉しいです。

謝辞

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