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「花冷」 写真を組む091

そもそも組写真って?

 組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。

作例を御覧ください

 私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。

*画像をクリックすると大きくなります。

2004年4月撮影

曇り空は白く飛ぶ

 いまどきのカメラであれば、曇り空の下でポートレートを撮る場合でも、空一面が真っ白に飛んでいる風にはしないで撮ることもできるでしょうが、この時期には、どうやっても無理でした。露出寛容度が狭かったのです。

 なるべく空を入れずに撮るのが良いのですが、サクラを背景にするならばそうもいきません。サクラの枝は頭上にあって、どうしても見上げることになるからです。幸いにも、低いところまで伸びた枝があったので、花に顔を近づけて撮れたし、空を入れないで撮れたのはラッキーでした。

あの講座が帰ってくる

 私が写真の組み方を学んだ「虎の穴みたいな講座」が、20年の歳月を経て帰ってきます。

 腕に覚えのある人にこそオススメします。ある程度の技量に達した人に、的確なアドバイスができる人は滅多にいませんから。

 厳しさは少し緩和されて、撮影タイムが一人3分から5分に。撮影後に組む作業は慣れた道具の方が良いので、自前のノートパソコンを持ち込むことを推奨します。

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