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「遊山」 写真を組む078

そもそも組写真って?

 組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。

作例を御覧ください

 私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。

*画像をクリックすると大きくなります。

2005年3月撮影

「乗り鉄」なのだとか

 鉄道オタクには何種類かあって、鉄道車両の写真を撮る「撮り鉄」などは悪目立ちしておりますが、鉄道に乗ることを楽しむ「乗り鉄」という種類の人たちもいるのだそうで、この被写体さんがソレでした。

「新幹線に乗りたい」

 といわれたのですが、時間と予算の都合で東京~小田原で勘弁して貰ってロケ撮影してきました。いまの新幹線車両は行先表示がLEDですから、昔の「方向幕」という、行先を印字した幕を窓越しに表示する仕組みが懐かしく感じられました。

あの講座が帰ってくる

 私が写真の組み方を学んだ「虎の穴みたいな講座」が、20年の歳月を経て帰ってきます。

 腕に覚えのある人にこそオススメします。ある程度の技量に達した人に、的確なアドバイスができる人は滅多にいませんから。

 厳しさは少し緩和されて、撮影タイムが一人3分から5分に。撮影後に組む作業は慣れた道具の方が良いので、自前のノートパソコンを持ち込むことを推奨します。

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