虎の穴みたいな講座を受けた修業時代 その8
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2003年3月から、月に一度ずつ、スパルタ式などという生易しい言葉では足りないくらいキビシイ講座に参加していました。
その講座は、いきなり受講者に撮影させるところから始まります。
それぞれの受講者は一人あたり3分の持ち時間でモデルを撮影し、直ちにパソコンで写真を選び出し、組み写真をつくったうえで講評を受けました。そこで散々ダメ出しを喰らうのです。
虎の穴みたいな組み写真の講座について、恐れ入りますが「その1」から順番に読んでいただかないと、意味が通らないかと思います。面倒臭いなとお思いの皆様は、ココからUターンお願いします。
もし「順番に読んでやるぜ」という奇特な方がおられましたら、コチラのマガジンから辿っていただくのが宜しいかと存じます。
講座6回目の作例
自分の持ち時間で納得のいく画が撮れなかったら、他参加者の持ち時間に脇撮りして挽回するほかありません。ただ、ポーズや表情の指示は他参加者からですから、当然ながら自分好みと異なる場合があります。
この被写体さんはクールな印象でしたが、そういう人こそ笑顔を撮りたいなどと欲を出し、オヤジギャグを連発して他愛なく笑う姿を撮れたのですがそれだけでは足りないのです。他愛ない笑顔とクールな横顔とを繋げる画が必要でしたが、自分の持ち時間にそれを撮ることが出来ませんでした。
脇撮りで拾えたのはクールな絵柄ばかりで、それが笑顔のカットに並ぶと変化が唐突すぎます。繋ぎのカットが撮れていない以上、どちらか一方だけ拾って組んでみることに……。
カメラ目線のカットが一枚もありません。つまりは、自分の持ち時間内に撮影した全カットを捨てて、脇撮りだけで組んでいます。パーツ撮りしたり隙間を覗くように望遠で切り取ったり、かなり苦心していますが、なんとか組んではみたものの、この回の講評は散々でした。
ただ、脇撮りすることで新たな狙い目のアングルを会得できたのが大きな収穫で、現在でも試みる場合があります。
おわりに
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謝辞
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