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虎の穴みたいな講座を受けた修業時代 その11

割引あり

実質無料で最後まで御覧いただけます

 2003年3月から、月に一度ずつ、スパルタ式などという生易しい言葉では足りないくらいキビシイ講座に参加していました。

 その講座は、いきなり受講者に撮影させるところから始まります。

 それぞれの受講者は一人あたり3分の持ち時間でモデルを撮影し、直ちにパソコンで写真を選び出し、組み写真をつくったうえで講評を受けました。そこで散々ダメ出しを喰らうのです。

 虎の穴みたいな組み写真の講座について、恐れ入りますが「その1」から順番に読んでいただかないと、意味が通らないかと思います。面倒臭いなとお思いの皆様は、ココからUターンお願いします。

 もし「順番に読んでやるぜ」という奇特な方がおられましたら、コチラのマガジンから辿っていただくのが宜しいかと存じます。

講座9回目の作例

 講座主催者のスタジオに出入していた芸能事務所から、スカウトしたてで撮影経験ゼロのタレント候補生が被写体さんでした。もちろんモデル立ちは出来ませんし、営業スマイルも出来ません。それをどうにか料理して見せろというのが課題なのでした。

 演技が出来ないなら、本当に感情を揺さぶれば、笑ったり、真剣な表情になったりするはずです。それを会話でやるのが正攻法でしょうね。なかには被写体さんを走らせて、状況を動かそうとした受講者もいました。

 私は、奇策によって、はにかんだ表情をゲットしました。

2003年11月撮影

 最初はカメラ目線が「はずかしそう」な表情になりました。距離をとれば大丈夫だったので無理せずヒキの画を撮って、アップは視線を外します。

 二巡目の持ち時間はコミュニケーションを試みます。振り返ってカメラに照れる前に撮ってしまおうというのと、カメラに向かって指切りをするよう要求してみました。指切りポーズは、ベテランの被写体さんでも照れます。それを新人さんに、あえてやってみたところ、活きた表情が撮れました。

 寝たきりだった父が死んだ翌月、ようやく介護から解放された時期のことなので、思い返せばツライ時期でした。

おわりに

 この記事は実質無料です。わざわざお買い求めくださらないで大丈夫ですけれども、投げ銭として買ってくださると嬉しいです。

謝辞

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