「竹馬」 写真を組む334
そもそも組写真って?
組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。
作例を御覧ください
私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。
*画像をクリックすると大きくなります。
撮影会スタッフでした
少人数で囲み撮りの撮影会をスタッフとして仕切っていた事があります。その撮影会にはグラビアの撮影で名の知れた写真家が随行し、希望があれば撮れた写真の講評を、その場で受けることができました。その先生いわく、「囲み撮りの写真は被写体に近接したものしか無い」とのこと。少し考えてみればアタリマエです。参加者のなかに一人でも被写体に粘着するタイプの撮り方をしていると、ほかの参加者も接近せざるを得ないのです。そういう人たちにヒキの画を撮らせたいというので、かなり苦心惨憺しながらも粘着タイプを被写体から引き剥がすのが私の主な役割でした。その合間に、少し撮らせて貰ったなかから組んだものを御披露しました。