「佳境」 写真を組む085
そもそも組写真って?
組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。
作例を御覧ください
私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。
*画像をクリックすると大きくなります。
デロデロに暗いストーリーだからこそ
一ヶ月前にスケジュールを組んだとき、サクラの開花が昨年同様だったら散り始める時期を見計らったつもりでした。哀感を込めた花吹雪の情景など撮れたら最高じゃないかと思ってました。ところが、ソメイヨシノの開花はまだまだで、ポツンと一輪だけ咲いているのを見かけたのみでした。そして生憎の雨模様が重なりました。
しかし、デロデロに暗いストーリーのための撮影ですから、空模様なんかデロデロに暗い方が、むしろ好都合ではあります。図らずも雨天に決行したロケで、物語が佳境に入る場面は予期した以上の出来映えです。
あの講座が帰ってくる
私が写真の組み方を学んだ「虎の穴みたいな講座」が、20年の歳月を経て帰ってきます。
腕に覚えのある人にこそオススメします。ある程度の技量に達した人に、的確なアドバイスができる人は滅多にいませんから。
厳しさは少し緩和されて、撮影タイムが一人3分から5分に。撮影後に組む作業は慣れた道具の方が良いので、自前のノートパソコンを持ち込むことを推奨します。
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