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平日20時の奇跡

小学生の息子二人を学童保育に通わせている我が家。学童のお迎えから帰宅した後、平日の夜はいつもバタバタしております。

長男が好きなオンライン講座

昨夜は長男が楽しみにしている、オンライン講座の開催日でした。

小学生講師が教えてくれるBlender講座。

保育園も縦割りクラスで、小学生になってからもずっと学童で年齢ごちゃ混ぜの中にいる、
小学4年生の長男は、学童でもちょっと上の学年のお兄さんお姉さんと遊ぶのが大好き。自分ができないことをできる子を間近で見て、憧れて、教えてもらって、できるようになって一緒に遊べるようになる。

そんな長男から見ると、ちょっとだけ年上の小学生の子が先生になって教えてくれる講座ということ自体が嬉しくて仕方ない様子。

初回講座の後は、次も絶対やりたい!と意気込んでいたものの、日程がちょうど旅行と被ってしまい、泣く泣く断念。


録画で講座が公開されてるから、やったら?と勧めてみても、そこまでの熱量は発生しない様子。日々、YouTube見たり、友達とオンラインでスプラをやる約束をしたりと、忙しいもんね。

「だって、リアルタイムでやるのが楽しいんだよ!」と熱く語られてしまいました。

…うん。分かるよ。私も、同じ。
録画された講座をアーカイブで「いつでも」受講できるとなると、その「いつでも」を決める意志力と熱量が必要になるよね。
そして、リアルタイムならではの臨場感の楽しさを味わっちゃうと、録画だとちょっとさみしく感じちゃうのも分かる。

そんな、長男が待ちに待った、リアルタイムで講座に参加できる日です。


母、急ぐ

金曜日。常に溜まってる仕事を片付けるべく、頑張ってはみたものの、私の集中力には波があるんだよ〜。
午後からの中だるみの後、定時間際からものすごい集中力を発揮してしまう私。気付いた時には定時過ぎてる…。

やばい!今日は早くお迎え行かなきゃ!と大慌てて学童へ向かうと、いつもより早めのお迎えに若干驚く次男と、どうしたの?と尋ねる長男。

おいおい、忘れてるよ、今日は講座でしょ?(自分も忘れてた母←)

そこから長男のエンジンがONになりました。
「次男!急いで!今日は講座だから!」

なんか知らんけど、兄も母も急いでいるらしい。これは合わせておいた方がよさそうだ…と瞬時に判断したらしい次男のスイッチも急にONになりました。

帰宅後の休憩タイムが…ない?

いつも、帰宅後は「ちょっと休憩〜」と言いながら、お菓子を食べて小腹を満たし、ダラ〜っと漫画を読む兄弟。(YouTubeはやることやってから!と母に言われているため、思いついたダラダラ方法が漫画だったらしい)

一日中、外で過ごしてて、やっと帰ってきた家。そりゃあちょっと、モードの切り替えをしたいよね…ってことで、私もこのダラダラ時間はとくにガミガミ言うこともなく、スルーしてます。(気持ちは分かるからね〜)

ある程度、ダラダラしたら、自分のタイミングで「じゃあ準備しよ!」とランドセルを開けて、プリントなどを取り出す次男。
それにつられるように、動き出す長男。

書く系の宿題は学童で終わらせているので、音読の宿題を母に聞いてもらい、連絡帳を確認し「やることやった」ので、ゲーム又はYouTubeタイムがここから夕飯まで…というのがいつもの流れです。

ところが、昨日は、この休憩タイムがなかった!!!帰宅するなり、すぐに音読を始める次男。長男は、いつもは夕飯の後にやっているはずの担当の風呂掃除に直行。

なんだ?このやる気に溢れた人々は!!

長男、荒技を生み出す

長男は講座が終わったらそのまま寝れるように、夕飯の前にお風呂に入っておくと決めて、先に風呂掃除をしたらしい。

そして、いかに時間を短縮するかをぶつぶつ呟いていたかと思うと、

「ママ〜、ママがお風呂でスマホ見てるみたいに、長男もお風呂で音読して、それをiPadで繋ぐから、ママ聞いてくれない?」

え?お、お風呂で宿題の音読ですか?
iPad持ち込んで?
色々ツッコミどころが満載だけど、私が朝、スマホ持ち込んで風呂入ってるのを見られてるし。彼なりに工夫した案だろうし、無下に却下するのも忍びない。

「濡れると壊れちゃうから、工夫して気をつけてね」

教科書の心配はしないのかよ?!と思いながらも、まぁ、あれだけくしゃくしゃに扱われてるから、今さらだな…。

母からOKをもらい、ジップロックかして〜と防水対策を自分で考えた長男は、意気揚々とお風呂に向かって行きました。

ところで。小学4年生の音読の宿題って、長いんです。お話が長いから。

スピーカーから、お風呂のよく反響する長男の音読の声が流れる中を、次男と私は先に夕飯を食べることにしました。

え?余裕じゃん?

風呂から上がってきた長男も夕飯を食べ、食器を片付け、時計を見ました。

え?まだ19時半?
いつもならこれから夕飯か、下手したら、まだ夕飯を作ってる時間です。

ごろーんと寛いで漫画を読んでる兄弟を尻目に、母はSwitchでフィットボクシング2やるわよ?

軽く汗ばんで、そろそろPCのセッティングをするか…と、テレビ画面を運んで、デュアルモニターにして長男に使い方説明です。

Zoomも繋いで、、、(あ、フィットボクシングしたままで、めっちゃ髪の毛ボサボサやん、私)

画面の向こうの方々に嬉しそうに挨拶する長男を見ながら、これは大丈夫なやつだな!と判断した私は、長男のまわりをウロチョロしたくなりがちな次男を引きはがすべく、次男対応に回ることにしました。

そして、奇跡の20時

ついに20時です。長男はリビングでオンライン講座受講してます。
母と次男は、お風呂タイムです。
いつもは、長男と二人でお風呂に入っている次男は久々の母とのお風呂で、たくさんたくさんお話しをしてくれました。

「ママがワンピースの悪魔の実の中で、一番好きなのは何?」
「次男が一番好きな漢字は何でしょう?」
「これ何て読むでしょう?」

いつもなら、頭の中で別のことを考えながら、返事をしてるような質問も、今は目の前の次男との時間と思うと、ゆったり答えられます。

風呂から上がったら、今度は「あやとりをママに教えたい!」とハサミを取り出して、母の分のあやとりの紐を準備してくれてる次男。

あぁ、上手に紐を結べるようになったんだな〜とか。
ほうきの技の教え方が優しいな〜、丁寧だな〜、上手になったな〜とか。

「ママに腕抜きやりたい!」と言うから、腕を貸したら、抜けずに絡まってるし。笑
「あれ?もう一回、今度はスローでやる!」とか一生懸命な次男が可愛すぎるし。

何?この穏やかな時間。

長男は、「ママ〜画面共有ってどうやるの?」とか、たまにヘルプ要請はあるものの、ほぼ一人で楽しく受講していました。


突然現れた、奇跡の平日20時に、これは現実なのか?とちょっと不思議な気持ちになってしまいました。

でもこれは特別イベント

こんな体験をすると、ついついこのMAX値を基準にしたくなるけど、これは特別イベントということを忘れないようにしなくては。
長男に内発的動機づけがある場合のみ有効なやつです。平常運転は、やっぱり帰宅したら疲れてて、ダラダラと休みたいだろうし、私も追い立てるようなことはしたくない。

でもこうやって最大値を知れたし、ダメダメな日の最小値をちゃんと把握した上で、平常運転の状態をちょっとだけ上げたいな…と思ったりしました。

余韻を味わった後、こどもと一緒にお布団に入って…。睡眠記録を見ると、どうやら21時52分に眠ってたらしい。
たっぷり幸せを味わえた、奇跡の夜の出来事でした。