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夏の甲子園100回大会の準決・決勝を10倍楽しむ方法

スポーツビジネス関係ありませんが、今年の夏の甲子園がドラマの連続で面白すぎるので、少しここまでの準決に残った4チームの投手陣の実力を分析すると共に、今日の準決・明日の決勝の展望を書いてみたいと思います。

準決:第1試合
金足農 vs. 日大三

こちらのカードは何と言っても金足農業吉田投手です。横浜戦の逆転を呼び込む粘りの投球、準々決勝の近江戦の満身創痍での奪三振劇とミラクル金農旋風の立役者といって間違いありません。彼のここまでの投球をデータで分析すると、

WHIP(1イニングあたりにランナーを出塁させる数)は1.2とそれなりにしっかり押さえられている印象です。K/BB(四球1個あたりの奪三振数)が5.1とこちらはプロのエースクラスの数字で、ここぞというときに安定してアウトを取る能力があるということが示されています。日大三としては出塁はある程度できることが予想されるものの、チャンスでギアの上がった吉田投手から三振を取られずにタイムリーに繋げられるかが鍵になりそうです。

続いて日大三。

金足農業と対照的に4投手の継投で勝ち上がってきました。最もイニングを投げている河村投手は必ず全試合2番手でロングリリーフで試合を占めているのが特徴です。WHIPが1.1と非常に安定しており、K/BBも3.2とレベルが高いです。河村投手が出てくる前に金足農業としては得点を取っておく方が良いかもしれません。

準決:第2試合
済美 vs. 大阪桐蔭

先ず、こちらも金足農業と同じく、星稜戦のサヨナラ満塁ホームランが記憶に新しいミラクル済美です。

済美はなんといっても山口投手ですね。WHIP1.1と制球力抜群で出塁を許さないのが特徴です。被安打数はやや多いです。奪三振も然程億無くK/BBも2.4に留まっています。ある程度打たせて取るタイプの投手と言えるでしょう。相手はスイングスピードの速い打者を多くそろえる大阪桐蔭なので、完璧に抑えるのは難しいかもしれません。

さてこちらは大阪桐蔭。根尾選手の注目が大きいですが、実はエース柿木投手がこの夏は完璧です。コントロールも抜群でWHIP 0.7とほぼ無敵状態(プロでも超エース級の成績です)。K/BBは11ととてつもない数字です。根尾投手も他の3校のエース並みの数字です。この2枚看板を持つ大阪桐蔭が圧倒的有利な印象です。

結論、決勝進出しそうなのは、金足農業と日大三は五分五分ですが、勢いで金足農業が一歩有利(特に日大三の河村投手が出てくるまでの序盤が重要)、大阪桐蔭・済美は大阪桐蔭がかなり有利な印象です。決勝も連戦になるので2枚看板のいる大阪桐蔭が有利になると思います。ただ、金足農業吉田投手は三振のとれる投手なのでハマれば大阪桐蔭の打線を手玉に取れるかもしれません。大阪桐蔭の相手としてはこの夏完全に無双化している柿木投手に繋がれる前もしくはその後に出てくる根尾投手からいかに点を取れるかだと思います。

雑感でした!いずれにしても最高に楽しみな残り3試合。暑い暑い甲子園から目が離せません!

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