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The Most Innovative Companies of 2017 ~Sports~ by Fast Company (後編)

前回の投稿に続きFast Companyが選ぶ最もInnovativeな会社"スポーツ分野"2017の後半5社を紹介しようと思う。(前回投稿はこちら↓)

6. PlaySight ~For bringing game-changing analytics to practice~

2010年にイスラエルで設立されたスタートアップ。テニスやバスケット等を対象としたスマートコートをサービスとして提供している。テニスの世界的プレーヤー、ノバク・ジョコビッチも出資するスタートアップ。

テニスの例を挙げると6台のカメラを一つのテニスコートに設置し、データや動画閲覧用のキオスクも設置する。自動的にカメラが練習や試合の動画を取得し、プレーを解析してくれるもので、キオスクや自身のモバイルデバイスを通して、球の回転数や軌道、プレーヤーの動きの詳細のデータや、サーブ・レシーブ等の各種成功率等の統計も確認ができて、練習やゲームの振り返り・反省に役立てられるもの。2020年までに全世界で6,000コートへの導入を目指しているとのこと。

テニス以外にはバスケットコートへの導入も進めていて、2016年12月、NBAの常勝軍団Golden State Warriorsの練習用コートに導入した。動画解析ソフトウェアとの連携で自動で選手の動きをレコード・解析できることが強み。選手に取り付けたウェアラブルデバイスから取れる生体データと連動させて、更なる深い解析を行えるような仕組みも開発中とのこと。


参照:http://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2015/11/30/Research-and-Ratings/Company-Watch.aspx

7. Twitter ~For combining live video and conversation~

ここ最近、FacebookやTwitter等のSNSやAmazon、YouTube等の新規プレーヤーがスポーツのゲームのストリーミング放映権を積極的に取得しに行っている。Twitterはその先駆けとして、2016年にNFLの一部の試合の放映権を獲得しTwitterプラットフォーム上で無料で放映していた(売り上げは広告モデルで上げていた)。2016年の第4四半期だけで、Twitterは合計600時間のライブビデオと31百万人の視聴者を獲得したと発表している。

今シーズンからは、NFLのディールはAmazonに取られてしまったが、毎週金曜日にMBAの試合を1試合無料でライブストリーミング配信をしている。もともと視聴者・利用者同士でのインタラクティブが盛んなSNSはスポーツのライブ観戦との相性が良く、ユーザエンゲージメントを高めるために重要なコンテンツと認識されており、今後もスポーツ放映権を巡る争いは激化する模様。FacebookもMLBやNFLと協議している、という情報もある。

(スポーツ放映権ビジネスの今後についての記事はこちらもご参照↓)

8. Wasserman ~For creating a fertile ecosystem of athletes and brands~

LAをベースにしたスポーツエージェント・マネジメント・マーケティング会社で、スーパーエージェントとして名高いCasey Wasserman社長の元、近年急激にプレゼンスを高めている。アスリートだけでなく、ブランドやソーシャルメディアとの関係性・ネットワークも強く、契約しているアスリートやチームに対して、スポーツマーケティング・マネジメントを総合的に提供できている。現在、1,500のアスリートを抱えており、旧来的なエージェント業務だけでなく、SNSでのプレゼンス構築やコンテンツ提供等もサポートしているのが特徴。

Casey Wassermanは2024年の夏季オリンピックのLAの招致にも積極的に関わっており、近未来のテクノロジーを使ったオリンピックをLAで開催したいと主張している。

9. GolfTEC ~For demystifying the golf swing with data~

米国最大のゴルフ教室であり、そのネットワークを駆使し、プロからアマチュアまで、6百万スイング・225テラバイトものデータを集め、包括的なゴルフスイング解析のシステムを構築。ゴルフスイングを48の要素に分解し、各要素とハンディキャップスコアの関連性を紐解き、どのようにスコアを伸ばすか、より具体的かつ的確なアドバイスが可能となった。ゴルフレッスンのビッグデータ活用の先進的な例として注目を集めている。

10. ESPN ~For paying the long game~

言わずと知れたスポーツのケーブルテレビコンテンツプロバイダーとしての老舗プレーヤー。早期からデジタルへの移行のために積極的な投資を行ってきているが、2016年は、MLB傘下のライブストリーミング機能提供会社であるBAMTechに10億ドルを出資して、OTT(Direct-to-consumer)メディアへの展開を強めた。

さらに、すでにアメリカ国外で1.1億人の有料購読者を抱えるESPNだが、グローバル展開を強めるために、インドやUK等、10の地域で新たなESPN.comというWebサイトプラットフォームを構築。加えて、全編8時間のスポーツドキュメンタリーOJ: Made in Americaという元NFLプレーヤーJ.J. Simpsonの半生を描いた作品を公開し、スポーツネットワークが作成した作品として初めてオスカーにノミネートされる快挙を成し遂げた。

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Sports x Technologyに強い興味を持っています。 今後数年間でTechnologyがSportsのパフォーマンスや観戦体験を大きく発展させてくれると信じています。 ここでは、最新のTechnologyを積極的に取り込んでいる米国や欧州の事例を紹介して行きます。
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