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【リポート】奈良グレートブッダーズ2024シーズン新体制発表会

 4月6日、奈良市内の商業施設「ミ・ナーラ」にて、「奈良から世界へ!」をコンセプトに奈良県初の3人制プロバスケットボールチームとして活動する「奈良グレートブッダーズ」の2024シーズン新体制発表会が開催された。ご当地ヒーローが乱入したりと終始なごやかな雰囲気で行われた会の模様をリポートする。

スローガンはハワイ語、新ユニフォームは龍模様

 冒頭、中野龍一郎代表から紹介されたスローガンは、ハワイ語で「いつでも前向きに行こう」を意味する「Holo I Mua(ホロイムア)」。代表が偶然テレビから流れてきたこの言葉に惹かれたというスローガンは、「たとえ負けていても常に前を向いて戦う」というチームらしさを体現するものとなっている。

生駒達也氏デザインの「青龍ユニホーム」

 続いて、J3奈良クラブのユニフォームデザインなどを手掛ける生駒達也氏がデザインした新ユニフォームもお披露目された。正面と背面に大きな龍が一頭ずつ配置された力強いデザイン。この龍は、キトラ古墳(奈良県明日香村)の壁画などにも描かれ、四方の方角をつかさどる四神(四聖獣)の中の一神である「青龍」がモチーフ。今年が辰年であることや、チームカラーの青にちなみ「青龍」が使用されることとなった。

 選手が登場すると、続いてはYAMATO超人ナライガー心と、ブラックス将軍がステージ上でヒーローショーを展開する前代未聞の展開に。集まった子供たちが、歓声をおくる楽しい雰囲気の中、発表会は進行されていった。

YAMATO超人ナライガーが登場

年内には奈良でリーグ戦を開催予定

 奈良グレートブッダーズは、3人制バスケ「3x3(スリーエックススリー」 のツアー大会として全国で開催中の『3x3 UNITED』に所属。準レギュラーだった昨季の戦績が認められ、今シーズンよりレギュラー参戦することになった。4地区21チームで行われる『3x3 UNITED』は、ラウンド毎に1会場に複数チームが集まって開催される方式をとっているが、今年は9月以降のラウンドにて奈良県内での開催を予定。現在会場は交渉中とのことだが、緑地公園内や大型ショッピングモールの中など様々なロケーションで開催されてきた「3x3」だけに、歴史的建造物の多い「奈良ならでは」の会場での開催に期待が高まる。

スカッド・注目選手

今シーズンは、総勢12名が所属。B2名古屋ファイティングイーグルスに所属していた会田太朗や、天理大学出身のディアラ・イソフら4名が新加入となった。

バンビシャス奈良でプレーした玉井健介

#7 山中将輝
 190センチの高身長から繰り出されるジャンプシュートが得意のチームの大黒柱。会見では「ダンクは出来ないですが、他のところで頑張っていくので応援をお願いします」とアピールした。

#21 玉井健介
 B2バンビシャス奈良で生え抜きの奈良出身選手として活躍した元Bリーガー。この日もバンビシャス時代からのファンの声援をうけながら「出身の奈良を盛り上げられるように頑張っていきたい」と決意を述べた。

PICKUP 会田太朗

 元B2ファイティングイーグルス名古屋でプレー。B2優勝・B1昇格を果たした2022年に現役を引退した 会田太朗が、今季より新加入した。

 約2年ぶりの公式戦でのプレーとなるが、「久しぶりにマスとバスケがしたいなと思って加入しました」と笑った会田。昨年より奈良GBに所属する鱒勇輝は、京都産業大学時代の同級生。鱒の誘いを受けてチームへの加入を決めた。奈良県には、B2時代にバンビシャス奈良との対戦時に訪れたくらいだったというが、先日には世界遺産の興福寺を見学して感動したそうで、奈良でのプレーを楽しんでいる。

京産大時代の同級生だった会田(左から3人目)と鱒(一番左)

 5人制との違いについて、自身のプレーに関しては「同じバスケなのであまり意識はない」と語るが、それでも「間近で見る人にとっては、フィジカルや迫力が凄いと思う」。自身も195センチ95キロの体格から繰り出されるパラフルなプレーが持ち味。今季開催予定の奈良ラウンドについて「ブッダーズがあることで奈良の人に楽しんでもらえれば嬉しい」とアピールした。

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