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今週のリフレクション【仕事は自分ひとりでやらない(小田木朝子氏)】

今週は、小田木朝子さん著「仕事は自分ひとりでやらない」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・

1.その仕事のやり方はずっと続けられますか?ヘルプシーキングとは、周りに助けを求め、ひとりで抱え込まないスキルであり、誰でも習得できるビジネススキル。助けを求めることが苦手な人の共通点は、①思い込みがある。迷惑をかけてはいけない/弱い/逃げてはいけない/仕事ができない/みんな苦労している。②自分がやった方が早いと思っている。③予測が甘い。④境界線意識(自分の仕事か)を持っている。⑤状況をうまく説明できない。

2.助けを求める=仲間を頼る。誰が終わらせるかではなく、チームとして終わっているか。ヘルプシーキングの判断軸は、チームにとって何が望ましいか、最も成果が大きくなるか。ヘルプシーキングが上手いチーム=個人スキル×仕組み(情報共有/効率的な業務プロセス)×助け合いの文化。ヘルプシーキングは仕事の分担だけではなく、周囲の巻き込みやフィードバックまでを含む。ヘルプシーキングをすると、仕事に愛着が湧き、連携による成果が出て、挑戦と成長が生まれる。

3.ヘルプシーキングを上手く始めるには、余裕がない状態を日頃から整理整頓しておく。手を止めて考えることも仕事として予定に入れる。具体的には、企画はまず30分考え、3割で共有し、壁打ちをする。自分と仲間の得意・不得意を知り、プロを積極的に頼り、勉強は一人でしない。助ける側は、助けを求めたことを肯定し、情と理のバランスをとり、仕事を代わることだけが解決策ではないと考える。助けられる側は、残念そうな顔や謝罪の連呼はしない。

仕事とは何か?という問いが浮かびました。

自分にとって、仕事とは自分の価値を市場に求められているアウトプットに変換して提供することです。市場が社内のこともありますし、社外のこともあります。チーム内に対して発揮することもありますし、チーム外に発揮することもある。そんな仕事観です。

つまり、アウトプット(行動)にはこだわるが、アウトカム(成果)にこだわりが弱い、という傾向があります。チームの成果を最大化すべく、最善の行動をする。ただ、それでも成果につながらないのであれば仕方がない。無理に成果を求めてもサステナブルではない、そんな感じです。

そんな考え方をしてしまうと、助けを求めることが少なくなるのだな、と感じました。逆に言えば、成果にこだわりが強ければ、助けを求めることは必然になる。そう思いました。自分は、成果へのこだわりが弱すぎるようです。

でも、成果にこだわらないのは悪いことなのか?

改めて自問してみましたが、やはり良くないと思いました。なぜか?それは、イノベーションが起きないからです。成果を重視しないと制約がかからない。制約がかからない環境ではイノベーションが生まれません。つまり、成長がありません。

成果を周囲から求められるプレッシャーではなく、自分が成果にこだわりたくなる。そんな仕事がしたいと思える良書でした。

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