今週のリフレクション【すべての知識を20字でまとめる 紙1枚!独学法(浅田すぐる氏)】

今週で本の要約を使った振り返りを始めて、1年が経ちました。そこで、浅田すぐるさんの「すべての知識を20字でまとめる 紙1枚!独学法」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.現代は、情報が溢れてハードルが下がっているため、学びが“消費”になっている。結果、感銘を受けた本・セミナーの内容からの学びはほぼ忘れている。これからは目的を意識した“投資”型の学習観にする必要がある。本来の学習とは、本質探求であり、本質はいつもシンプル。本質を端的な言葉で表現できることが大切。

2.具体的には、①目的を明確にして、②キーワードを抜き出し(10分以内)、③キーワードをグルーピングして複数のキーワードに通底する言葉を考える、④自分の言葉で20字の一言でまとめる、というプロセスがインプットでは有効。ただし、“わかった”状態とは、What・Why・Howの3つの疑問を解消して、インプットに終わらず、アウトプット(=説明)できること。

3.働くとは、傍を楽にすること。仕事で肝に銘じるべきは、自己実現ではなく「他者貢献」。つまり、ビジネスの学びでは、主語を他者に変える必要がある。以上を踏まえて、①Who?(誰のために学習するのか?)、②P/W?(どんな問題、願望を扱うのか?)③PQ?(目的を達成できる質問は?)、④1P?(答えをヒトコトで言うと?)、⑤3Q?(3つの疑問詞で説明するなら?)、が仕事に活かせる学習法の最も有効なプロセス

わかった状態とは「説明できる」状態。つまり、インプットで終わらずにアウトプットすることが必要です。そして、シンプルに説明するには、本の内容を自分の言葉で理解している必要があります。では、どのようなプロセスで自分の言葉で理解できるようになるのでしょうか?

1年間、私自身がアウトプットを続けてみてぼんやり見えてきたプロセスは、①本の要点を書かれているそのまま抜き出す、②抜き出した文章を自分なりに3つの論点に再編集する、③3つの論点の根っこになる部分をまとめる、というものです。

ここでは、②がポイントになると思います。本は著者のアタマの中にある構造で構成されています。それを、無理やり3点に再構成するプロセスが非常に効果的だと感じています。このプロセスで、文章の背景(著者の意図)を考えたり、幹なのか枝葉なのか(情報の優先度)を意識したり、文章同士のつながりを想像したりして、本当の理解が進む手応えがあります。

本の理解と同時に、このプロセスは具体と抽象を行ったり来たりする思考トレーニングにもなると感じています。つまりどういうことか?(具体→抽象)、例えばどういうことか?(抽象→具体)という具合に、何度も具体と抽象を往復しないと文章が3点にまとまりません。

そして、それをパブリックの場に発信するつもりでやると、緊張感があり手抜きができません(笑)。本の内容を自分なりに腹落ちさせ、活用できるように引き出しに入れて、要点を把握する思考力のトレーニングにもなるプロセスです。これからも続けていこうと思います。

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