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今週のリフレクション【やめるという選択(澤円氏)】

今週は澤円さん著「やめるという選択」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・

1.パンデミックで見えないものへの不安から分断が進んだ。起きているのはグレート・リセットであり、世界はもう元には戻らない。そんな中、自分の過去の延長でしか考えられなくなるリスクは大きい。自分の新鮮な一次情報だけが、納得できる判断につながる、やったもの勝ちの世界。疑う前提がリセットされた以上、自分にバカ正直に生きる、自分の人生を創造する力が必要。

2.人生で最も貴重なリソースは時間。人生の埋没コストはなくし、アップグレードし続ける選択。経験、固執、古いやり方、過去の成功体験、先入観、偏見、常識、思い出には要注意。向いてない仕事やリレーションのない人間関係は埋没コスト。豊かな時間を過ごすために、好きかどうかを判断基準にする。まずは、やめることで、必然的に変化が起こる。新しい体験を求めることに積極的になる。

3.好きなこと、やりたいことが自信を育てる。自己中なセンスがあれば、今後さらに成長できる。お互いが自己中という前提を認識し合い、Giveファーストでしなやかな状態を維持する。大切なのは結果で、プロセスに固執しない。何を結果とするのか?夢やビジョンも固めすぎない。いつかに期待せず、今なんらかの行動をする。自分で人生を選んでいる実感が大切。多様なコミュニティで外のモノサシを持ち、視界を広げる。

パンデミックによっていよいよ先の見通せない世の中になり、正解は誰もわからない中で、自分自身でやってみて得た経験だけが意思決定の判断軸になるという考えに強く共感しました。「やってみなければわからない」×「やってみなければ取り残される」という世界がどんどん広がっていきそうです。

ただ、新しいことを始めようとする時に必ずぶつかる壁が「時間がない」です。みんな色々な役割があり、時間が有り余っている人は少ないと思います。時間は誰にとっても有限で、どう配分するかは個人の価値観に委ねられています。そういう意味で、個人の最も貴重なリソースは時間だと思っています。

時間は有限だからこそ、新しいことを始める(=時間というリソースを配分する)という意思決定をしたら、逆に、何かをやめる(=時間というリソースを割かない)という意思決定がセットで必要になります。「何を始めるか」と「何をやめるのか」はセット、ということです。

ただ、今の時間というリソースの配分も、色々な文脈があって着地している状態なので、そう簡単にはやめることが見つからないのが普通だと思います。その時に書籍が伝えてくれるのが「埋没コストに引っ張られるな」ということです。せっかく◯◯だから・・という過去のモノサシではなく、シンプルに好き嫌いを判断軸にして未来のモノサシを持つ重要性を教えてくれています。

まずは時間の余白を持つために、嫌いだと思っていることを部分的にでもいいからやめてみる。それが未来に向けて新しい何かを始める1歩になるのだと感じました。

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