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今週のリフレクション【子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密(玉居子泰子氏)】

今週は、玉居子泰子さん著「子どもから話したくなる『かぞくかいぎ』の秘密」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.家族会議とは、いろいろなテーマを立てて、家族みんなで話し合うもの。大人も子供も、できるだけ対等に意見を交わすのが基本。必要なのは形。親子が他人として意見を出し合うことに挑戦する場であり、相手の気持ちや考えをわかったつもりにならないことが大切。少しずつ、お互いを認め合うことで親子の風通しが良くなる。

2.場所はリビングで始めるのがお手軽。テーマは何でもいいが、子供が興味が持てそうな視点に変換する。議事録はとっておくと振り返ることができる。基本的なルールは、①怒らない、②代弁しない、③飽きたら終わり、④1回で解決を求めない。子供が困ったり、整理できない感情が溜まったら会議をするのがオススメ。たった10分、落ち着いて、大人が耳を傾けることで子供は変わる。

3.それぞれの家庭に色がある。①親子ゲンカをホワイトボードで楽しく分析、②ネガ・ポジ両方の気持ちをキャラ化、③親も子も関係なく困ったことを相談する、④どうしたい?、どう行動する、いつやる?、誰がやる?を決める、⑤チャレンジや目標を決める、⑥カフェでやる、⑦お金の話もオープンにする。子供が小さいうちから、なんでも話せる土台を作っておくことが大切。

私にも小学校5年生の息子がいます。思い返してみると、小学校低学年くらいまでは素直な気持ちを伝えてくれていたように思います。ただ、中学年くらいになると少しずつ空気を読んで遠慮したり、親の地雷もわかってくるので、気持ちを我慢することも増えてきたように感じます。※あくまでもn1の超個人的な所感です

率直に伝えてくれないことを残念に思う一方、子供にとっては大切な成長のプロセスでもあると思います。そういう意味で、この状況は◯であり△でもある、と考えています。全部を率直に伝えてもらうのは無理があるし、どんどん気持ちを伝えてもらえなくなることも心配。そこで効果を発揮するのが「かぞくかいぎ」だと思います。

コミュニケーションの全てをどうこうするのではなく、少なくともこの時間だけはお互いに素直に思ったことを伝え合う。そんな「場」が「かぞくかいぎ」なんだと思います。だからこそ、ここで子どもの気持ちを否定したり、受け止めないと意味がないし、こちらの気持ちを率直に伝えないのもウソになって子どもに伝わって信頼関係がなくなってしまう。シンプルにそういうことだと思います。

これって、子どもを「チームメンバー」に、かぞくかいぎを「1on1」に置きかえても全く同じことが言えるように思います。ちょっとわざとらしくても、お互いが率直に気持ちを伝えられる「場」をちゃんとつくる。日常のコミュニケーションでは全てを求めない。そんなことが大切だと改めて考えさせられました。

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