【今週のリフレクション】ビジネス書図鑑これからの教養編(荒木博行氏)

今週は、私の師匠でもある荒木博行さん著「ビジネス書図鑑これからの教養編」を振り返ります。たくさんのビジネス書を要約して紹介している本なので要約は難しいのですが、敢えてコンテクストを3点で要約すると(誤読ですが)・・

1.自分のことは自分が一番知っているという思い込みは危険。人間は合理的でもロジカルでもない弱い存在であり、組織では大いなる思考停止状態を生んでしまう。自己理解とは心の理解であり、まずは余裕をもって「なぜなのか?」という探究心を持つことが必要。分割と統合、論理と直感の両輪を意識し、ドラマチックすぎる世界の見方に捉われない。

2.他者を知った気にならず、考えが違うからと排除しない。対話を重ねて、お互いの違いをリスペクトし合う博愛の姿勢が大切。承認を与えてもらうモードから他者に愛を与えるモードへギアチェンジし、相手が求めるものに自分の中で息づいている何かを与えると、自家発電サイクルが始まる。

3.弱さを素直に認め、今やってみたいことに正直な人生を生きる。決して他者の期待を満たすために生きているのではない。自分の運命の半分くらいはコントロールできる。目標を持ち、苦にならない得意なことに気づき、最も貴重な時間というリソースをどう使うかを意識する。うまくいかないタイミングでの意思決定が実はターニングポイントになり得る。人生は二度なし。

私の印象に残ったのは「生活に余白を持って、自分の心と向き合う」ことと「今やりたいことに正直に時間を使う」ことです。

本にもある通り、個人の持つ最も貴重なリソースは「時間」です。その時間を何に使うのか?まず大切な観点の1つが「他人のために使うのかor自分のために使うのか」です。人は他者の期待を満たすために生きているのではないそうです。つい、人からどう見られているのか?どう評価されているのか?を気にしてしまいますが、こういった時間の使い方は他人のために時間を使っているのかもしれません。

そして、次に大切な観点は「それは本当に自分がやりたいことなのか?」です。自分のために時間を使っているようでも、自分のことは自分では意外にわかっていません。できること(Can)をやりたいこと(Will)だと勘違いしてしまったり、周囲から求められること(Should)をやりたいこと(Will)と勘違いしてしまったり。

では、どうすればいいのでしょうか?

シンプルに、自分の心と向き合う時間をつくることが一歩目だと思います。毎日を忙しく過ごしていると、自分の心と対話する時間=リフレクションの時間を忘れてしまいます。まさに、心を忘れた状態=忙しい状態ですね。

ただ、忙しいとなかなか時間をとれないのが現実ではないでしょうか?そこで本に書かれているのが「余白」という考え方です。スケジュールには余白を残しておき、きちんと自分の心と向き合う時間をつくる。まずはこの決意をして、余白をつくることの優先順位を上げることがスタート地点だと思います。

余白を作って、自分の心と向き合って、本当にやりたいことに時間を使う。当たり前なようですが、すごく幸せなことだな、と再確認できました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?