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今週のリフレクション【解像度を上げる(馬場隆明氏)】

今週は、馬場隆明さん著「解像度を上げる」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.解像度とは、物事への理解度や、物事を表現するときの精細さ、思考の明晰さ。相手の持つ課題を、時間軸を考慮に入れながら、深く、広く、構造的に捉えて、その課題に最も効果的な解決策を提供できていることが、解像度が高い状態。わからないことがはっきり言えないのは、解像度が低い状態。解像度を上げる4つの視点は「深さ」「広さ」「構造」「時間」。よい課題を選べるかで生み出される価値が決まるので、「深さ」から始める。行動×思考×情報で深まるが、まずは行動で深い情報や自分だけの思考を生む。1,000時間を一つの領域にけると光明が見える。初期は売上より学びが成果。検証の行動をすることで機会を生む。

2.①深さの視点。対象顧客が明確になるまで、原因や要因の理由を7段階以上具体的に掘り下げる。良い課題は、大きく(強度と頻度)、合理的なコストで解決でき、一部が強い痛みや緊急性を感じる課題に細分化できる。外化(書く/話す)と内化(サーベイ/インタビュー/個に迫る/体験)で深め、言葉や概念/コミュニティで深まりを加速させる。②広さの視点。考慮する原因や要因、アプローチの多様性を確保し、競合と詳細かつ多面的な比較をする。前提を疑う、ゼロベース思考。多くのレンズ(高い視座/未来の視座)を持つために多くの体験(旅/コミュニティ)をする。

3.③構造の視点。分ける(独自の切り口)、比べる(大きさ/重さ)、関係づける(まとめ/並べ/つながり)で、構造化。重要なところを明確かつ簡潔に話す。省く(過度の単純化はNG)とユニークさが出る。④時間の視点。経時変化や因果関係、物事のプロセスや流れを捉える。短期/長期の目標と、具体的な道筋を示す。構造は常に時間とともに変わり続ける。良い解決策は、①課題を“十分に”解決、②合理的なコストで実現、③他の解決策より優れている。たくさんのアイデアから、何を捨てるかを決める(尖った特性は捨てない)。なぜ、今なのか、長いスパンでのストーリーを語る。未来に生きる誰かの視座に立ち、未来に欠けているものを作る。

特に感じたことは、物事は固定的ではなく流動的であり、多面的だということです。課題の解像度を上げて解決をするにせよ、今の解像度を上げてマインドフルネスに過ごすにせよ、まずは「深さ」を意識することが多いように思います(私はそうです)。表面的な情報から1歩踏みこんで背景を調べたり、関連する情報を調べたりすると、最初は見えていなかった「側面」が見えてきます。

ただ、たくさん調べて、家族や友人に話してみると、思わぬ角度からの質問や意見がもらえます。これが「広さ」であり、1人で深めるだけでは辿り着けない領域なのだと思います。その意味では、気軽に意見を聞ける多様性を持つコミュニティが近くにあるか?が解像度を上げる1つのブレイクスルーポイントになる気がしました。

そして、多様な角度から眺めてみると、共通してる「底辺」が見えてきます。これが「構造」なのだと解釈しています。しかし、この構造が時間とともに変化するのが厄介です。時間の経過とともに様々な角度が増えたり減ったりして、底辺の形は少しずつ変化します。小さな変化なことが多いですが、積もり積もると・・。

結局、様々なコミュニティに身を置きながら、個人の考えをぶつけて意見をもらうことを習慣にして、続けていくしかないのかもしれません。

そして学びの旅は続く・・ですね。

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