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今週のリフレクション【TTPSマネジメント(中尾隆一郎・鈴木利和・肱岡優美子)】

今週は、中尾隆一郎さん・鈴木利和さん・肱岡優美子さん共著「TTPSマネジメント」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・

1.TTPSとは、徹底的ににパクって進化させること。守破離の守がTTP、離がS。TTP(徹底的にパクる)で重要なのは、TT(徹底的)であること。真似しやすい部分だけを真似るのではない。もう1つ重要なのは、自身の一番弱いところを特定し(制約条件理論)、本当のベストプラクティスをミドルプラクティスと比較して、良いところをTTPすること。

2.TTPSはらせん階段を上がる動的なプロセス。G-POP=ゴールを定めて(Goal)、事前準備をし(Pre)、実行したら(On)、ちゃんと振り返る(Post)、G-POPという考え方で進める。振り返りからベストプラクティスを超える重要ポイントが見つかり、S(進化)する。そして新たなTTPとなって組織内に展開されるサイクルが、組織として回り続けることが理想。そのためには、振り返りを行う学習する組織であることが大切。

3.具体的なTTPSの手順は、①ゴールを設定する、②TTPするところ(一番弱い部分)を見つける、③ベストプラクティスを見つけて仮説を立てる、④学びの仕組み化でTTPのサイクルを回す、⑤進化させる(期待/時間と質/新たなテーマ)。自立自転する組織を目指し、たくさんの事例を集め、質の高い事例が共有される仕組み(習慣)が大切。

「ロールモデルを見つけてマネをしましょう。」というのは、昔からよく言われることだと思います。確かに憧れの先輩や上司のマネをする期間があっていいと思います。ただ、ロールモデルのやり方が自分に合うこともあれば、残念ながら合わないこともあるのが実際ではないでしょうか。

では、何が合いやすく、何が合いにくいのでしょうか?

これもよく言われる話ですが、強みは誰にでもあって、それを伸ばすことが個性につながります。つまり、強みはオリジナリティなので、マネがしにくいと言えるのではないでしょうか。

一方、ビジネスをする上では、弱みを最低ラインまで補強しないと周りに迷惑をかけてしまいます。こちらは人それぞれの個性の話ではなく、当たり前のことを当たり前にやる話です。つまり、弱みは型の習得なので、マネがしやすいと言えるのではないでしょうか。

では、まぜは弱みを補強するためにマネをするとして、どのようにマネをしたら良いのでしょうか?

書籍では「ベストプラクティスをミドルプラクティスと比較する」と書かれています。つまり、職場の身近な先輩で妥協するのではなく、本当のベストロールモデルを探すということです。そして、マネをすべき部分を際立たせるために、イケてない先輩ではなく、ちょっとイケてる先輩と比較してみよう、ということです。

そのためには、自分の世界を広げておく大前提があるように思います。職場と会社の往復ではなく、社外とのコミュニティを広げておく。それが本当のベストプラクティスを見つけて、TTPで自分の弱みを補強し、TTPSで強みを伸ばすことにつながるように思います。

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