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今週のリフレクション【トップ5%社員の時間術(越川慎司氏)】

今週は越川慎司さん著「トップ5%社員の時間術」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.トップ5%の社員は、時間は有限だと心得ていて、より短時間でより大きな成果を上げる(=More with Less)スタンスを持っていて、効率を高めることは成果を出す手段だと考えている。体力がなくても、努力をする気持ちになれなくても、仕事が勝手に終わる仕組みを確立している。業務の見せる化(目標宣言→進捗共有)し、週に1回15分の内省で成果につながらない作業を見極め、社外接点を増やし、当たり前を疑うクリティカルシンキングを鍛えている。

2.トップ5%社員の意外な時間術。パワーナップ(昼寝)やエネルギーの分散補給で集中力をマネジメント。積極的にため息をつく(ストレス発散、新鮮な空気)。ローリスク・ローリターンを繰り返す(成功より継続)。作業途中でも一度手を止める(作業興奮から逃れる)ために、机の上に飲み物を置かない。インフォメーションはインサイトに変える。仕事を受けるかどうか、他人を巻き込んで仕事を依頼するのもタスクマネジメント。やる気が削がれること(タスク管理ツール)は見ない。ちょっと外出で生産性を上げる(集中力、記憶力)。時間の余裕は気持ちの余裕から先に作る。

3.5%社員の特異点は、①初動までが早い、②相手とアウトプットのイメージを合わせる、③ゴールから必要最低限のプロセスを逆算、④プロセスから作業を細分化、⑤こまめに休憩、⑥期限より少し早く完了。そのための「ちょいスイッチABC」。Accept=過去のダメ習慣に気づき、改善点を見つける。Build=行動を早め継続する仕組みをつくる、仕事前のルーティン。Concentrate&Continue=成果につながる作業に集中して継続するための、感情コントロール+ITツールの使いこなし。

時間術と聞くと、どうしても小手先のテクニックのような内容を想像してしまいます。もちろん、そういったテクニックの積み重ねが生み出す時間も大切だとは思います。しかし、もっと根本的な時間の使い方に対する考え方を変えないと、インパクトはないのではないかな?とずっと感じていました。

この書籍には「週に15分の内省習慣」とあり、ここに強く共感しました。ただ無目的に時短をするノウハウを実行するのではなく、時間との向き合い方を内省する時間を確保する。時間は個人にとって最も貴重なリソースだと思います。その貴重なリソースを効果的に使っているかを考える時間を確保するのは、非常に合理的だと思います。

もっと言えば、そもそも自分は何に時間を使いたいのか?自分にとっての人生の成果とは何なのか?そんな時間を使う目的を考えるプロセスが必要だと思います。企業で言えば、ミッションやビジョンを策定し、戦略を練るプロセスです。この前提があってこそ、週に15分の内省習慣はますます生きてくるのだと思います。

自分の人生をどうしたいのか?人生の主導権を自分で持ち、他人(所属する会社を含め)に主導権を渡さない。そんな意思を持って、時間の使い方を考える視界がとても大切な気がします。嫌いな仕事をイヤイヤやるための時間を短くする時短術を学ぶ、というのは個人的にはワクワクするプロセスではないなぁ、と思っています。

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