今週のリフレクション【図解いいキャリアの育て方(青田努氏)】
今週は、青田努さん著「図解 いいキャリアの育て方」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・
1.スタート地点に立つための「①資格」からキャリアは始まる。そして、体力や時間など時限的なリソースである「②資源」に自分の「③資質」をかけ合わせながら仕事に取り組み、自分の強みである「④資本」に変換させていき、最終的に「⑤資産」を得る。10〜20代は機会を得るフェーズ、30〜40代は強みを磨くフェーズ、40〜50代は資産を築いていくフェーズ。
2.①資格とは、やりたいことへの挑戦権。関心の幅(経験の幅)を広げ、自分にフィットする企業や職種に出会うために自己理解(相対化)・企業・職種理解を重ね、最善の意思決定(選択肢×価値観)をする。自己効力感が大切。②資源である、時間、体力、頭、気持ちは低下していく。かけ合わせる③資質は、好き嫌い(まずやる)、得手不得手(強みを阻害する弱みは克服)、原動力(起動/駆動/感動)、成長する力(経験学習/勇気)な持ち味になる。
3.強みとなる④資本は、マインドセット(意味づけ/逆算/実験)、思考力(ハイスペック/賢人/ロジックマスター/クリエイター)、専門性(分野×社内)、実績、人脈(=応援)、お金(経験を買う)。⑤資産は働く理由となり得る価値。相互信頼とつながり(×手段)、金銭的な余裕(時間・精神的な豊かさ)、人や社会への貢献実感、自分なりに感じる価値(自己満足)、いい思い出。資産が充実したら、もう一度生きてみる。
キャリアを考えるフレームワークに「Will/Can/Must」がある。よくある言説は、Canを広げるとWillが見えてきて、Mustと重なって軸ができる、というものです。個人的にも、人生のどこかのタイミングで思い切りCanを鍛える期間が必要だと思っています。マッチョに聞こえてしまいますが、残念ながらここにスマートな近道はないのだと思います。
ただ、大切なのはその後です。Canは磨いて、Mustと重なり、一定の評価は得ることができた。しかし、Willが見えない、という状況です。書籍で言うと資源と資質を組み合わせて資本は得たが、資産につながらない、という状況です。何が足りないのかと言うと、一番最初、資格の関心の幅=経験の幅が足りないのではないでしょうか?
キャリアのベースになるのはWillでもCanでもMustでもない。目的の有無に関わらず、自身が積み重ねてきた全ての経験にあるのだと思います。そこには仕事もプライベートも関係なく、自身にとって豊かな体験がどれだけできたか。そのベースがしっかりしていれば、Willは無事に見つかり、いいキャリアにつながるように思います。
これからも、経験の幅を広げられるようにアクティブに動いていきたいと思います。
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