【今週のリフレクション】なぜ人と組織は変われないのか(ロバート・キーガンさん)

今週は、研修の外部パートナーさんとある研修の振り返りを通して「どうやったら永続的に人は変わるのか?」についてディスカッションする機会がありました。

仕事で成果を出すためには、様々な行動が必要なのですが、その行動に影響を及ぼしているのは「セルフイメージ」ではないかと。ではそのセルフイメージとは何なのか?を考えていた時に思い出したのが、ロバート・キーガン著「なぜ人と組織は変われないのか」でした。ざっくり3点で要約すると・・

①人や組織が変われないのは、変革の必要性は理解しているのに、何が変革の妨げになっているかをちゃんとわかっていないことが主な理由。その根底には、リーダーが人間は本質的に変われないという根深い悲観論を抱いているという問題があったりする。

②人や組織が変わるには、せっかく改善目標を掲げたのに、その阻害行動を引き起こしてしまう「裏の目標」を知る必要がある。裏の目標とは、潜在的な不安から自分を守ろうとする免疫機能で、誰でも抱えている矛盾。阻害行動は同じでも、裏の目標は人によって違う。

③裏の目標は「強力な固定観念」に影響を受ける。“強力な”固定観念は自分の中では事実と認識されているため無自覚。変われない問題の根っこである、強力な固定観念を書き出すなど言語化をして客観的に気付くことが、人と組織が変わるには必要である。

セルフイメージの根っこは価値観や信念で、それは強力な固定観念ともつながっているのではないかなと。ただ、人事から研修に呼ばれて、1日で向き合うには重いテーマなので、場の設計には相当の工夫が必要ですが、挑戦してみたいテーマだと思っています。

自分の裏の目標・強力な固定観念はなんだろう?と、改めて考える機会になりました。


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