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今週のリフレクション【数値化の鬼(安藤広大氏)】

今週は、安藤広大さん著「数値化の鬼」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.言葉は過剰、数字は不足の世の中。数値化して自分の行いを客観的に把握する、数字で考えるスキルが大切。数字は不足を見る、未来のための手段。仕事ができる人=上司と部下の間で認識のズレのない評価を得られる人。数字は人としての価値ではなく、仕事としての機能。数字を追った結果、振り返ると個性が滲み出る。やりがいや達成感は最後のお楽しみ。

2.①行動量を増やす:自分の行動の数を正確に数える。まず、PDCAのDを増やす。日々の行動に迷いがないレベルにまでKPIに分解。意味は遅れて理解できる。Pは5つ以内。チームあっての個人。②確率のワナに気をつける:割り算による安心感のワナに気をつける。行動量ファーストをキープしたまま確率も上げる。評価はプラスかマイナスしかない。

3.③変数を見つける:仕事の中で何に集中するかを考える。プロセスの型を見つけ、変えられることをだけを努力する。他人の成功論は変数ではなく仮説。④真の変数に絞る:ムダな変数を削り、さらに重要な変数に絞り込む。変数ほ放っておくと増える。人による変数をなくす。⑤長い期間から逆算する:短期的と長期的、2つの軸で物事を見る。5年後はどうなっているか?短期→長期→逆算。

仕事とは何か?これは個人の仕事観、人生観に関わる深い問いだと思います。好きなことをするためには時間もお金も必要。プレイヤーとしての能力は30代なピーク。これらを踏まえると、組織の中で出世するのが得策。好きなことは趣味としてやればいい。という仕事観であれば、できる人=上司と部下の間で認識のズレのない評価を得られる人を目指す。というロジックは1つの道として筋が通っているように思います。

一方、会社の目的や目標の範囲内で、仕事そのものを通じて自分のやりたいことを実現したい。とか、自分の経験や知識をベースに専門的な自分にしか出せない価値を発揮していきたい。といった仕事観の場合、しっくり来ない道に見えるかもしれません。

敢えて極端に言えば、前者からすると後者はお花畑に見え、リアリティがない空虚な理想論のように見えるかもしれません。後者からすると前者は人生の主導権を放棄して、人生の無駄に浪費している人生に見えるかもしれません。

これは、どちらが正しいという話ではないと思います。個人の仕事観の問題です。そして、個人の中でも時期によってグラデーションがあるように思います。行ったり来たりしながら、少しずつ自分の心地良いバランスに着地していくのだと思います。

自分は少し前までは、仕事を通じて自己実現をすることを重視していました。でも、今は上司から期待されている結果を出すフェーズだと思っています。入社した時は、上司の期待に応えまくっていました。もっと年を重ねたら自分がやりたいことをワガママにやりたくなるような気もしています。

今、自分はどんなフェーズなのか。そんなことを考えさせられる、良い意味で極に振れた本だったと感じています。

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