今週のリフレクション【メモの魔力(前田裕二氏)】

今週はSHOWROOM社長の前田裕二さん著「メモの魔力」を振り返ります。要点をざっくり3点でまとめると・・

1.メモの目的は記憶ではなく、知的生産性の向上=創造の機会損失を減らすこと。メモの本質はノウハウではなく、姿勢であり生き方。こうでなくてはいけないというルールはない。具体的なメリットは5つ。①アイデアを生み出せるようになる、②アンテナの本数が増え情報が素通りしなくなる、③相手のより深い話を聞き出せる、④話の骨組みがわかるようになる、⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる。

2.メモの取り方の1つのフレームは「ファクト→抽象化→転用」。サマリー(何が一番大切か)、標語(ファクトをグルーピング)もオプション。中核スキルは本質を考える抽象化。抽象化には、現象を言語化する“What型”、特徴を抽出する“How型”、抽象化して物事の本質を知る“Why型”があり、Why型が大きな価値を生む。語彙量を増やすこと&自分を客観視する癖を持つことで抽象化スキルは向上する。

3.今は個へのフォーカスの時代。独自視点での熱狂が必要。人生はイベントの積み重ねであり、ライフチャートの変曲点に幸せの源泉(熱狂)がある。そして、言語化することで潜在能力に刷り込まれ、仲間や共感者が現れる。何をしているときが一番楽しい?何を目標に生きてる?モチベーションの根源を質問された時、パッと即答できる状態が人生に勝機がある。

メモをとることで「話の骨子を掴めて、曖昧な感覚を言語化できる」というのは、まさにこのブログを書くことを通じて痛感しています。

本を読んで、一言一句をメモするのは不可能です(複写になってしまいます)。そうすると、重要そうなところを少しまるめてメモをすることになります。この段階では、まだメモは情報の箇条書きの状態です。

私の場合、本を読み終わった後に3つの要点にまとめたいので、メモの内容を少しずつグルーピングしていきます。最初は50個あったメモが30個になり、10個になり、3個になっていく感覚です。この時、全体のストーリーから外れないようにイメージしています。

このグルーピングする作業で話の骨子が掴めますし、箇条書きのメモ同士を文章につなぐ時に、行間が自分なりに言語化されているような感覚があります。このプロセスは非常に有益だと感じていて、おかげで日頃から抽象化して情報を捕まえるクセがついたような気がします。

ただ、前提として、人にアウトプットするつもりでメモをとるのがミソだと思います。アウトプットを前提にすると健全な緊張感が生まれ、アウトプットの質が向上すると思います。メモはインプットをアウトプットに変換する魔法のプロセスだと確信しています。

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