今週のリフレクション【ザッソウ-結果を出すチームの習慣-(倉貫義人氏)】

今週は組織開発をテーマにしたセミナーを開催したこともあり、倉貫義人さん著の「ザッソウ-結果を出すチームの習慣-」を振り返ります。要点をざっくり3点でまとめると・・

1.①再現性が低い仕事=クリエイティブな仕事、②フラットな組織(ティール型)、③多様化する個性と価値観、と仕事・組織・個人が変化する中で、行きすぎた効率化によって職場の「ゆとり」が失われつつある。ゆとりがないと“助け合い”や“気軽な相談”ができない環境が生まれ、チームでアイデアを生み出したり成果を上げることが難しくなる。

2.そんな中でチームのコミュニケーションを支えるのは、非公式な雑談からの相談。報告・連絡に議論の余地はなく、相談だけが仕事を前にも進める。「雑談+相談=ザッソウ」ザッソウでの言える化。アイデアがまとまっていなくてもザッソウならOK。ザッソウには、①助け合いの信頼関係ができる、②価値観やカルチャーが共有できる、③キャリア不安の軽減チャンスになる、④気軽にFBがもらえる、⑤暗黙知が共有できる、⑥自分で判断できるようになる、というメリットがある。

3.ザッソウのステップは、①他愛のない雑談→②合意形成→③対話からの課題解決→④新しいアイデア。ザッソウが機能するには、心理的安全性が鍵。①チームの目標が明確、②適度な人数、③強み・弱みを共有、⑤プライベートも共通、⑥情報がオープン、⑦価値観と判断基準がわかる、⑧リアクションがある、⑨肯定ファースト・Noを言う、が心理的安全性を生む。

組織開発のセミナーでも「心理的安全性」がキーワードの1つになっていました。業務もプライベートも自己開示がされていて、アウトプットに対して肯定的なリアクションがあることがあると心理的安全性につながるようです。

ただ、この自己開示が曲者です。個人的には「脱パン」と呼んでいますが、1対1であれば比較的やりやすいのですが、1対多の場合はかなり抵抗があるのではないでしょうか?その理由は「受け入れられなかったらどうしよう・・」という不安だと思います。

こういった不安を覆すのは「たった1°の自信」だと思います。自分のたった1つの強みに絶対の自信があれば、残りの359°でどう思われたとしても揺らぐことがなく謙虚でいられると思います。この1°は必ず誰にでもあるハズです。それを見つけるのが脱パンの1歩目かもしれません。

脱パンをすれば、周囲からフィードバックがあります。必ずしもポジティブなものだけではないかもしれませんが、このコンフリクトを抜ければ心理的安全性が待っていると思います。まずは、自分の強みを言語化して自己認識していきたいですね。

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