【今週のリフレクション】食べる投資(満尾正氏)

今週はバダバタと忙しい日が続いて、生活のリズムが崩れがちだったの満尾正さん著「食べる投資」で食について振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

*人生100年時代、誰も知らない未来に立ち向かうために、本当に必要なものは健康。今は、必要な栄養素が不足して、不必要なものが過剰になる現代型栄養失調の人が多い。食事こそ栄養の基盤であり、栄養知識を身につけて実践することが「健康」という資産を作り上げる「投資」になる。

*ビタミンDの摂取が精神疾患の予防・改善に有効。鮭や青魚に豊富。肝機能が低下したら、にんにく、鮭、鶏レバー。タンパク質合成、免疫力コントロールに亜鉛(煮干し/チーズ)その他、①納豆を毎日1パック、②食物繊維(きのこ/切り干し大根/豆)、③タンパク質は肉と魚(鮭/青魚)のバランス、④野菜は4色マスト(赤、黄、橙、緑、紫、黒、白)、⑤ココナッツオイル、⑥鉄分(レバー、葉物)、⑦DHEA(とろろ、里芋)、⑧マグネシウム(海藻、木の実、青菜)。

*労働者の体と心に最も重要なのは、血糖値のコントロール。甘いドリンク(ジュース/栄養ドリンク)、糖度の高い果物や野菜(じゃがいも/さつまいも/かぼちゃ)、白い主食(白米、食パン、うどん)は避ける。トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング)、高温調理された食べ物(揚げ物)も注意。タンパク質の過剰摂取はホモシスティンの上昇を生むため、にんにく、鮭、シジミ、あさり、鶏レバーで中和。プロテインのリン酸ナトリウム添加にも注意。

改めて感じたのは、バランスの大切さです。ランニングをしているので、タンパク質を摂ろうと鶏肉ばかり食べてしまっていました。また、運動をしているので、油断をしてジュースや揚げ物の比率が上がっていたな、て反省しました。

これは、食以外にも当てはまるように思います。抽象度を上げると「手段の目的化」と「無意識の油断」です。

タンパク質を摂取して筋肉疲労を和らげたい、という目的を持って、その手段として鶏肉を食べるようにしていました。タンパク質を摂取するのであれば、魚でも大豆でもいいはずです。しかし、手段であるはずの鶏肉を食べることが、いつの間にか目的になっていました。

これは、行動を習慣化することの弊害だと感じました。自分にとって必要な行動習慣を身に付けるために、行動を考えなくてもできるように仕組み化するケースがあります。そうすると、本来の目的を考えることを忘れ、手段が目的になりやすいのかもしれません。

そして、「今日はたくさん走ったから大丈夫」と揚げ物を食べたり、「身体が疲れているから糖質をとって回復しよう」と調節する場合もあります。それ自体は必要な調節だと思うのですが、徐々に自分でも無自覚なうちにその基準が下がってくるのが怖いなと感じました。まさに、ゆでがえる状態です。

いずれのケースも良かれと思ってした行動が、いつの間にか無意識のうちに過度になっているケースだと思います。やはり、定期的に振り返る時間は大切だと、改めて痛感しました。

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