今週のリフレクション【専業禁止!(清水正樹氏)】

今週は、清水正樹さん著「専業禁止!」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・

1.不確実な時代における安定とは、自分自身で稼げるスキルや経験値を持ち、精神的・経済的に自由になること。副業が個人に与えるメリットは、①仕事のスキルや経験値が上がる、②業界や領域を越えた視点が身につく、③自己肯定感が上がり主体的に働ける、④人脈やサード・プレイスの確保、⑤社外で得た知識や経験を会社に還元できる、⑥収入アップとリスク分散による安心感。

2.企業としては、副業を許可したほうが離職率は下がる。オープンに許可することが大事。副業が企業に与えるメリットは、①社員のコミュニケーションが活性化、②周囲の人も刺激を受けて前向きになる、③知見や人脈が還流される、④研修以上にスキルアップになる、⑤ユニークでモチベーションの高い人材が採用できる。

3.仕組み自体で価値の提供ができるビジネスを考える、短時間でも価値が発揮できてある程度の単価をもらえる、のどちらかを選ぶのが賢明。副業で失敗しない10の極意は、①誰かのお手伝いから始めてみる、②スキルの棚卸しをする、③発信する、④熱意を持てるものを探す、⑤ニッチを狙え!、⑥副業でできるビジネスモデルを探す、⑦無理をしない、⑧誰とするかを考える、⑨人の役に立つことかを考えてみる、⑩どういう働き方が幸せかを考える。

これからの時代は1社に縛られず、複数の組織に属して働くパラレルワークのスタイルが増えると言われ、コロナ禍でそれが一気に加速した感じがあります。多様なバックボーン(所属組織、雇用形態、スキル、価値観等)の人達がチームとなりプロジェクト的に業務にあたり、プロジェクトが終了したら解散する。これからは人材不足の中でスピード感を出すために、そんな働き方が増えてくると思います。

書籍に書かれている通り、パラレルワークは、個人にとっては成長の角度を上げ、キャリアのリスクを軽減し、自信(自己肯定感)をUPするために。企業にとっては優秀な人材を重用すりために、必須になっていくと思います。そして、パラレルワークをしている人材は、プロとプロをつなぐ「H型人材」として重宝されるのも間違いないと思います。

そんな中で大切にしたい問いは、書籍にもある通り「どんな働き方が幸せなのか」だと思います。自分は本当にパラレルワークがしたいのか?複業をしていて幸せを感じているのか?ちゃんと心地良い状態をキープできているか?こんな問いに「Yes」と答えられるかどうかが肝心な気がします。

ロールモデルのマネをしてやってみる、1社で働くのは不安だからやってみる、転職するのは怖いからやってみる。最初のきっかけは様々だと思います。では、パラレルワークのゴールはどこでしょう?不確実な時代における安定は「自分自身で稼げるスキルや経験値を持ち、精神的・経済的に自由になること」。最終的なゴールは精神的に自由になることではないかな?と感じました。

パラレルワークという働き方が合う人と合わない人がいると思います。AI・DX・働き方改革、といったバズワードと同じで、「本当に自分に必要なのか」「自分は精神的に自由になるのか」を見極める姿勢が大切なのだと感じました。

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