【今週のリフレクション】13歳からのアート思考(末永幸歩氏)

今週はアートについて考えたく、末永幸歩さん著「13歳からのアート思考」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・

1.「興味のタネ」を自分の中に見つけ、「探究の根」をじっくり伸ばし、あるときに独自の「表現の花」を咲かせる人が、真のアーティスト。アートという植物にとって、花は単なる結果。アートとは、自分の内側にある興味をもとに自分の見方で世界をとらえ、自分なりの探究をし続ける、地中でのプロセス。

2.ルネサンス画家に求められたのは写実的な表現の花を咲かせること。カメラの登場で興味のタネから探究の根を伸ばすことが必要になった。写実からの解放→遠近法からの解放(多面性)→具象物を描くことからの解放→美しさからの解放→イメージを映し出すものから解放→アートの境界線からの解放。今はアートという枠組みのなくなった平野に立ち、自分たちの物の見方で本当にすぐれたものを選び出すステージ。

3.アート鑑賞は①背景のやりとり、②作品とのやりとりをしながら、作者と鑑賞者がともに作り上げる。どこからそう思う?(客観的な事実)→そこからどう思う?(主観的な意見)の繰り返し。常識や正解にとらわれず、自分の内側にある興味をもとに、自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探究をし続けることが、アート思考。自分なりの答えをつくれれば全員がアーティスト。

作品はあくまで結果であり、自分なりの探究をし続けるプロセスこそがアート、という定義に考えさせられました。

現在は変化が早く答えのない時代なので、自分自身が興味のあることを見定め、答えを急がずにじっくり探究を続ける。探究は根を伸ばすように幅広く、一見関係のなさそうな領域も経験していく。そのプロセスで、試行錯誤しながら自分なりの作品を生み出していく。そんな生き方を提案されているように感じました。

ビジネスにおいても同じではないでしょうか。自分なりの課題を持ち、解決のために様々な経験をしながら知見や価値観を広げ、試作をブラッシュアップしながら自分なりのソリューションを世に送り出していく。そんなプロセスがアート思考だと解釈しました。

アート思考は今の時代に必要な思考だと思いますが、論理思考やデザイン思考との関係はどうなのでしょうか?それぞれの定義は専門書に譲るとして、私が大切だと思うのは、orではなくandではないか?ということです。

自分なりの課題に気付くには、事柄を分解して論点を明確にする論理思考が必要ですし、有効な打ち手を考えるには、解像度高く観察するデザイン思考が必要だと思います。そして、そもそも論理思考とデザイン思考の両輪がないと、筋の良い自分なりの課題に出会えないのではないでしょうか?

大切なことは、身につける順番のように感じます。お作法として論理思考を身につけ、デザイン思考を学び、アート思考に気付く。そんな順番で全てを身につけるからこそ、大きな武器になるのではないでしょうか。

人によって得手不得手があると思います。1つに頼りすぎることなく、andを意識していくことが大切なんだと感じる振り返りでした。

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