【今週のリフレクション】EQ こころの知能指数(ダニエル・ゴールマンさん)
今週はEQの読書会があったので、EQについて考えてみたいと思います。
始めに、読書会で読んだEQ こころの知能指数(ダニエル・ゴールマン著)を、ざっくり3点で要約すると・・
①EQが高い人は、自分の気持ちを自覚し制御できるて、他人の気持ちを推察し対応できる。EQが高いとあらゆる才能を駆使して、高いパフォーマンスを発揮できる
②自身の情動を理解・管理・活用することと、相手の情動に共感することがEQの核心。その結果、人間関係をうまく処理する組織力・交渉力・連携力・分析力の向上につながる
③情動調律のプロセス(共感)が自己効力感につながり、EQが向上する。批判や断定をせず、本人が抱く感情の理解を助けることで、情動反応は学習できる。つまり、EQは教育することができる。
そもそも、この本はIQ(だけ)で人の能力を測ることへのアンチテーゼから生まれた本だと思っています。そして、今またEI(Emotional Intelligence)として再注目されているのは、AI・IOT全盛の時代への「それだけでいいのか?」というアンチテーゼではないでしょうか。
さて、個人的にはこの本から「感情を自覚してうまくコントロールしようよ、そしたら持ってるポテンシャルがもっと発揮できるよ!」というメッセージを受け取りました。でも、そもそも感情を自覚するのって難しくないですか・・?
「いや、全然怒ってないし!(怒)」
「全然大変じゃないですよ、むしろ楽しいです!」
みたいに、感情をうまく認識できなかったり、誤解しちゃってることって結構あるような気がします。そうすると、うまくコントロールするどころの話ではないと思います。
じゃあ、どうやったら少しは感情を自覚しやすくなるのかな?と考えると、「自分の信念や価値観を字でクリアに認識しておくこと」がヒントになるんじゃないかな、と考えました。
「最後まで諦めずにやりきるのがポリシー」
「昨日の自分より1歩でも前にいたい」
こんな信念や価値観の近くで何か出来事が起こると強い感情(情動)が動くような気がします。「途中で投げ出すなよ!」とか「なんでチャレンジしないんだろう・・」とか。そこでキーになる感情は「怒り」です。怒りは二次感情と言われていて、そのウラには多くの場合、別の感情が隠れています。価値観からくる怒りを掴まえたら、更にその奥にある感情を探しにいくと、少しはコントロールがしやすくなるかもしれません。
EQとIQ・AI等は車の両輪。どちらが欠けても充分なパフォーマンスにつながりません。知識やスキルをインプットしつつ、自分やまわりの感情にも目を向けていきたいと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?