連日悔しい思い〝まだまだレベルアップしなければならない〟〜アイスホッケー男子五輪最終予選
【アイスホッケー男子・五輪最終予選】
第3戦 9月1日 オールボー(デンマーク)
●日本 2ー3 イギリス○
アイスホッケー男子の2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪最終予選のF組は9月1日、デンマークのオールボーで最終戦が行われ、日本はイギリスに3対2で敗れ、3戦全敗、F組4位に終わった。
F組優勝は全勝対決を4対1で制したデンマーク。ノルウェーが2位、3位イギリスで世界ランキング通りの決着となった。
2連敗で31日までにグループ優勝がなくなり2026五輪への道は断たれた日本だったが世界ランキング上位チームからの勝利を目指しイギリス戦に臨んだ。
ゲーム序盤、第1ピリオド2分59秒にペナルティーで1人少ない場面で先制を許すと、この第1ピリオドだけで3失点。世界トップディビジョンのデンマーク、ノルウェーと接戦を演じてきただけに3対0は予想外の展開となった。
それでも第2ピリオドに大津晃介、古橋真来がゴールを決める。カウンターやゴール裏のボードにバウンドさせたパスを叩くなどスピードやアイディアあふれるプレーで追い上げた。幾度となく訪れるピンチも第2ピリオド、第3ピリオドは好守でしのぎゼロに抑えた。
この大会での白星には届かなかったが日本代表のジャロッド・スカルディ監督は「全ての試合でよく反応しチャンスをつくった。選手たちがこの大会でこのようなとても高いパフォーマンスを発揮してくれたことを本当に誇りに思う」と話した。
【大津 晃介選手の話】
「PK(ペナルティ・キリング、一人少ないときのプレー)を任されたが、第1ピリオドに2失点してしまった。そこがきょうの敗因だと感じている。非常に悔しく思っている。(きょうの日本の)1点目はスピードを生かしてゴールに向かおうという気持ちで打ったシュートがゴールにつながった。この3連戦、毎試合悔しい思いをしたが、日本チームは非常に素晴らしいと皆と一緒にやって実感した。まだまだ自分達はこれからレベルアップしなければいけないと思い知らされている」。
【日本代表キャプテン中島 彰吾選手の話】
「望む結果にはならず本当に悔しい。収穫もあったゲームも多かった。次は国内リーグを盛り上げ力をつけてまた世界に臨めるようにみんなで頑張ってやっていきたい」。
監督、選手たちは応援に感謝を表し、次のオリンピックに向けても「日本アイスホッケー界をよろしくお願いします」と言葉を続けた。
【日本のゴール】
第2ピリオド
22:51 G 11 大津晃介 A 20 大津夕聖 EQ
36:55 G 18 古橋真来 A 12 佐藤大翔 14 大澤勇斗 EQ
【F組順位・勝敗・勝点】
1位 デンマーク 3勝0敗 8 五輪出場
2位 ノルウェー 2勝1敗 6
3位 イギリス 1勝2敗 3
4位 日 本 0勝3敗 1
【日本3試合】
● 2ー4 vsノルウェー(8/29)
● 2延3 vsデンマーク(8/30)
● 2ー3 vsイギリス(9/1)
【タイトル画像】
イギリス戦を前にした日本代表
写真:ⒸJIHF-Photo, Nagayama
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