エンタメ業界を救った格闘技界の稼ぎ方
格闘技の稼ぎ方というのは年々変わっていっている。プロレスの誕生に始まり、新日本・全日本の二大プロレス団体時代からUWFやFMWといったインディープロレス団体が栄華を極めた時代、PRIDEやK-1の新興格闘技ブーム、そして現代のRIZINをはじめとする各種格闘技団体の興隆など、節目で稼ぎ方は大きく変わっている。
そして2020年、新型コロナウィルスが猛威を振るう中で格闘技界が醸成していった稼ぎ方がエンターテインメント業界を救った。
それについては後で語るとして、ここで、格闘技団体がどのように稼いでいったかを簡単に記したい。
格闘技団体の稼ぎ方
格闘技団体が稼ぐ方法として誕生から変わらなかったものが二つある。
チケット収益とスポンサー収入だ。これに関しては古くからある相撲と何ら変わっていないだろう。
会場に観客を集め、その集まった観客から入場料を集める。そして各所に広告を設置するなどしてスポンサーから金銭を得る。
それ以外にも依頼に応じてイベントに参加したり、会食や宴席に加わるなどしてスポンサーとの関係を強固にしている。
これらは江戸時代の相撲から変わっていないのではと考える。特に江戸時代は大名抱えとして、力士を武士の身分として扱うなどしていた。
その後、大相撲力士を突如として引退した力道山がアメリカから帰国後、プロレスを持ち込んだ。日本プロレスの始まりだ。
そして、その日本プロレスは1953年に放映を開始したテレビ放送のコンテンツとしてNHKと日本テレビで放映されるようになる。当時のプロレスを映した街頭テレビの前の黒山の人だかりは有名である。
そして、初めてのテレビ放映以降70年に渡ってテレビからプロレスが消えたことはない。
それ以降、新たにテレビ放映権が格闘技の稼ぎ方の一つとなった。
それ以降、プロレス(格闘技)団体はテレビ放映がなければ経営できないと言われ、現に日本プロレスはテレビ中継が無くなるととすぐに崩壊した。
その後、キックボクシングがブームとなる。やはり全盛期には4局でテレビ中継がされるなどしたが、人気選手の引退などが重なり1980年にはテレビ放映が無くなった。すると一気に人気は泡のようにはじけ飛び、一気に細分化が進んでしまった。
時代は進み、技術開発が進むとともに新たな時代が到来した。
ビデオの誕生だ。
有料部分では、テレビ中継以外の稼ぎ方、そして21世紀にエンタメ業界を救った格闘技界の稼ぎ方を論じています。ぜひご購入ください。
ここから先は
¥ 110
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?