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【燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや】

この地元ではない田主丸の地に開業を決意した際、沢山の反対意見や心ない罵声も受けた。金融機関からも足蹴にされて悔しさは今も忘れない。

自分の両親からも大反対されたけど、一切の助けはいらないと開業を進めた。金銭面、保証人など頼まなかった。

吸い寄せられるようにこの場所を通り、直感的に決めたこの土地。

開業までに沢山沢山の苦労があった。スーパーポジティブな自分でさえ円形脱毛症になるほどだった。

信じてくれる妻や極僅かの親族や友人の支えが私を奮い立たせて身体を突き動かした。

やっとこぎ着けた地鎮祭で誓った。

『必ず必ずこの場所にお客様を呼んでみせる。』

土地まで購入し、建物を建てて、全く失敗など許されない瀬戸際なスタート。しかしそれくらいの情熱がないと軽はずみな気持ちで経営なんて出来ないし、気持ちに保険をかけていては長く続かない。

開業後何故か庭が荒らされたり、深夜無言電話があったりしたけど、全く気持ちは折れなかったし、むしろ反発力が増していった。

常に自問自答して美味しさや空間、サービスをブラッシュアップしていった。

必ずこの想いが伝わることを信じて……営業とは1日1日の積み重ねであり、その1日のホスピタリティーが半年後に反映される。一朝一夕ではないから。

少しずつ認知してもらえるようになり、田主丸の方々にも『田主丸の自慢のレストランだよ!』と言って戴けたり、県外、海外からもわざわざご予約してもらえるようになった。

信じて支えてくれた沢山の方達や創業時から変わらずご来店下さるお客様に心から感謝の気持ちな今の心境。

今はコロナで外出は勿論、外食も回数が減ってきている分求められるのは癒しだと思う。色々なストレスを少しでも解消してもらえてリフレッシュしてまた明日は日常を頑張ってもらえるよう私達は想い変わらずに営業していく。

食の在り方やレストランの選び方を見直す時代が来ている。自然を敬い、サステイナブルな取り組み、医療従事者への感謝や災害に遭われた方々へのサポートを私達は続けながら、社会貢献出来るように努めたい。


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