【アニポケ】イッシュ地方の人格破綻者共【ベストウィッシュ】

 アニメのポケットモンスター略してアニポケの5シリーズ目となる「ポケットモンスター ベストウィッシュ」

 当時ゲームのポケモンシリーズの最新作であった「ポケットモンスター ブラック/ホワイト」の舞台であるイッシュ地方をサトシが旅するおなじみの内容です。

 2010年から開始したシリーズは途中で東日本大震災が挟まったことで当初予定していたシリーズ構成から大きく逸れることとなりました。そのため、原作のゲームの内容と解離した展開となり、そのためかこのシリーズの評価は高くありません。

 桃色💖無職は原作のゲームを遊んだことないので上記の点はそれほど気になりませんでした。それより気になったのはイッシュ地方に登場する一般トレーナーが揃いも揃って人格破綻者だったことです。

 新キャラクターの登場となると普通は楽しみなのですが、このシリーズに出てくるトレーナーはどいつこいつもポケモンバトルよりも人の神経を逆なでする方が得意な連中ばかりで新キャラクターが登場するたびに辟易することとなりました。

 桃色💖無職がどんな人格破綻者共にイライラしていたかを紹介していきます。

アイリス
人格破綻度 ★★

 イッシュ地方におけるヒロイン枠のキャラクター。序盤から最終話までずっとサトシと旅をするのですが、ちょくちょく人格破綻している側面を見せてきます。

小言多すぎ

 ことあるごとに人を小馬鹿にしないと気が済まないのか、何かある度にサトシに向かって「子供ね」と小言を吐きます。
    言ってる本人からすればちょっとした会話のつもりかもしれませんが、長く寝食を共にしていると、このちょっとしたことが積もるので言われている方はまあまあのストレスになるはず。
 サトシは優しいからなのか、鈍感だからなのか、忘れっぽいからなのかこの小言に反応はするものの長い間本気で怒ったりはしませんでした。しかし、シリーズ最終盤にはとうとうアイリスに対してマジギレし、「ついてくるな」とまで言い放ちました。やはり相当ストレスになっていたのだと思います。

人望がない

 そんな人格破綻者だからなのか、シリーズでは2度も手持ちポケモンと仲たがいを起こします。1度目はドリュウズが全く言う事を聞かない状態になり、2度目はエモンガが離反してロケット団に協力しています。
 1度目のドリュウズの時に自分の気持ちを押し付けずポケモンの気持ちを汲むようにすると誓ったにもかかわらず、2度目のエモンガの時にはそのことをすっかり忘れて凝りもせず手持ちのポケモンと本気で喧嘩を始めます。
     あの時の反省と約束はなんだったのか。自分の言ったことをすぐ忘れて直情的になるアイリスこそお子様なのではないでしょうか。


シューティ
人格破綻度 ★★★

 今シリーズにおけるサトシのライバル。クールでいけ好かないポケモンバトルに強くなることを第一に考えるキャラクター設定なのですが、やることなすこと前シリーズに登場したシンジの二番煎じになってしまい、彼が出てくるたびに食傷気味になります。

君は何をスカしているのか

 シンジも相当鼻につくキャラクターでしたが、その鼻につく態度は理由があるものでした。ポケモンバトルに真剣に取り組み激しい特訓や個体の厳選も辞さないシンジが、ポケモンに甘いともとれる態度を見せるサトシに冷たくなるのは自然な流れなので違和感なく見ることができました。
 一方でこのシューティはサトシと初対面の時から何の理由もなく見下しているものの、その態度に裏打ちされるものが一切ないためただただ嫌な奴にしか映りません。
 いうなれば店員に横柄な客のようで、自分に対して向けられた無礼ではないが特に理由もなく他人を見下す人を見かけると無性にイライラする、そんな感覚をシリーズを通して味あわせてきます。

そんなことでスカしていたのか

 長らく何でサトシを見下しているのかよく分からなかったシューティですが、シリーズが進むにつれてようやくその理由の一端を知ることができます。
 ただ、その理由もあまりにもショボい内容でした。本人曰く幼いころ故郷にチャンピオンが来て、いつか自分がチャンピオンに挑戦すると約束した。だからふさわしいチャレンジャーになるために弱いトレーナー=サトシになんかかまっていられないというものでした。
 チャンピオンの営業トークを真に受けて自分は特別だと勘違いしたという痛いエピソードを恥ずかしがるどころか自慢げに話す姿に寒気すら覚えました。しかも、それがサトシを見下している理由だと思うとイタさも数倍に。そんなにスカすのはまず自分がチャンピオンになってからにしてくれ。

ベル
人格破綻度 ★★★

 アララギ博士の使いとして初登場したおっちょこちょいな女の子。おっちょこちょいでもその被害が自分だけで収まれば、「ドジだな~」と笑って見過ごせるのですが、そのおっちょこちょいで周囲に迷惑をかけまくるので登場する度にイライラさせられました。

不注意が過ぎる

 人に渡さなければいけないものを汚す、登場するたびにサトシにぶつかるなどをはた迷惑なシーンは枚挙に暇がありません。
 特に後者のサトシにぶつかるシーンは、自分が猛スピードで走って来てぶつかっています。少しスピードを緩めるなり、方向転換するなり自分の匙加減でどうとでもなるのにサトシにぶつかりに行っており、何がしたいのかわかりません。

ドンバトルトーナメントでの狼藉

 上記のものはまだ悪気はない分百歩譲っておてんばで済ましてもよいのですが、確信犯的な行動も多くあります。
 それが如実に表れているのが最初のバトルトーナメント。
・人のポケモンを欲しがり、拒んでもしつこく交換を要求する。
・ポケモンバトルの撮影を何度も邪魔をする。
・自分がポケモンバトルの撮影を頼まれたら、バトルそっちのけで自分の好きなポケモンだけを映す。
 これほど身勝手の行動を繰り返しているにもかかわらず、ベルから謝罪の声は一切ありませんでした。
 ベルの周りの人間が傍若無人的行動に対して軽い注意しかしないためつけあがっているとしか思えません。一度まともな大人に軽率かつ自己中心的な行動について小一時間ほど諫められた方がベルのためになると思います。

カベルネ
人格破綻度 ★★★★★

 デントにライバル心を燃やす女性ポケモンソムリエ。やたらと耳につく「ボンジュール テイスティングタイム シルブプレ」というフランス語の俳句みたいな決め台詞は覚えている人も多いかと思います。

カベルネ、お前がナンバーワンだ

 イッシュのキングオブ人格破綻者。モチベーションが全て負の感情からくる明るい陰湿女。インチキポケモンソムリエ。不名誉な二つ名がいくつあっても足りないシリーズ屈指の激ヤバイカレ女トレーナーです。
 カベルネの人格破綻エピソードは他のトレーナーとは数も質も比べ物になりません。
・ポケモンソムリエになった理由が、ジムリーダー時代のデントのテイスティングがむかついたからその仕返しをするため。
・初対面のサトシに向かって「手持ちのポケモンを全部入れ替えろ」と脅迫する。
・デントに対して「ポケモンバトルに負けろ」と人目をはばからずに言う。
・自分が出場している大会に負けたら「出場者全員負けろ」と人目をはばからずに言う。
他人の家に不法侵入する。
・最下層のC級ソムリエのくせに自分がS級ソムリエであると肩書を偽る。
 自分の目的である「デントを負かす」こととなると犯罪行為さえためらわない。人格破綻で済ませられないレベルの腐りはてた性根は見果てたものです。
 ただ、みんながインターネットに隠れて書き込むような内容を人前かつ大声で言う陰湿ながらも明朗快活といった矛盾をはらんだ性格は非常に人間くさく、個人的にはそれほど嫌いなキャラクターではありませんでした。

ラングレー
人格破綻度 ★★★

 竜の里のポケモントレーナーに負けたから竜の里出身の人間全員を目の仇にしている、ヤンキーみたいな思考回路を持つ自称ドラゴンバスターのポケモントレーナー。
 登場する度に竜の里出身であるアイリスにダル絡みをすることでおなじみとなっています。

小物の言動

 上記の通りやたらとアイリスに絡んでポケモン勝負を迫るのですが、言ってることもやっていることも小物すぎてこんな奴のためにストーリーの進行を止めるなと言いたくなります。
 アイリスに対してライバル心を燃やしているだけならいいものの、盤外戦術なのかアイリスが視界に入る度にネチネチと悪口を叩き、アイリスが他のトレーナーに負けそうな場面を見るといい気味だとはしゃいだりとあまりにも言動が小物すぎて見ていられません。
 極めつけはデントがサトシ達のために用意した朝食を勝手に1人で完食し、そのことに対して謝罪どころか開き直って「また、作れ」と言い張る始末。ロケット団でも最近はやらないような食い逃げ、もとい食い居直りをする小物っぷり。
 そんな小物だからなのかサトシ達が竜の里に訪れた際は、だれもラングレーのことを覚えていませんでした。


 このほかにもわがままなポケモンのいいなりになっているコハルや想像上のバトルで勝敗を決めるジムリーダーのフウロ、捨てたポケモンに負けた途端手の平を返すスワマ、シンプルにアホすぎるコテツなど個性豊かな人格破綻者共が出てきます。

 これほどまでに人格破綻者が多いのは他のシリーズでコメディチックな小悪党的役割を担うロケット団の出番が少なかったことが関係してるでしょう。他のキャラクターにロケット団のコメディチックな子悪党的役割を割り振っていたのではないでしょうか。

 実際にデコロラアドベンチャー編でロケット団が他のシリーズと同じく小悪党的なムーブを始めると人格破綻者はぱたりと出てこなくなります。

 このシリーズではドン・ジョージが主催するバトル大会が2度開かれましたが、そのたびに上記の人格破綻者共が集合するので人格破綻者の見本市の体をなしていました。バトルの展開よりも人格破綻者同士のハレーションにハラハラドキドキすることになります。

 イッシュ地方にはびこる人格破綻者共。XYシリーズを見始めると登場するトレーナーは見事に人格者ばかり。イッシュ地方の人格破綻者共が懐かしくなる時もありますが、やはりあまりにもストレスフルなので二度とその面を拝みたくはありません。

 それではベストウィッシュ。いいアニポケの旅を!

おまけ

人格破綻ポケモン ミジュマル

 今回のシリーズの御三家ポケモンの水タイプであるミジュマル。アララギ博士の研究所からサトシについてきた今シリーズの最古参のサトシの手持ちポケモンです。
 序盤はそれほどではなかったのですが、シリーズが進むにつれてその人格破綻っぷりが露見し始めます。
・サトシが呼んでもいないのに勝手にバトルに出てきて負ける。
・誰にもウケていない上島竜平のギャグのパクリをする。
・他のポケモンの食べ物を奪って怒られたら逆ギレする。
とこのように一切擁護できないカスの行動を一度だけならまだしも、しつこく何度も繰り返します。
 極めつけはメスのポケモンへの異常なまでの執着。メスのポケモンが登場すると目をハートにして、我が物にしようと躍起になります。メロエッタやメスのミジュマルなどはまだ分からんではないのですが、メスのバイバニラにまで性欲をたぎらせており、もはやメスならどんなポケモンでもいいようです。
 他の御三家であるツタージャとポカブはトレーナーから捨てられていたところサトシが拾って手持ちにするのですが、ミジュマルもサトシ以外のトレーナーにもらわれていたら120%の確率で捨てられていたと思います。

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