【MLBドラフト】2022ドラフトレビューSF編
上位10人の簡易レポと総括になります。
凡例
ラウンド(全体指名順位) 名前(Name):ポジション:投打:身長/体重:出身校:契約金額(ボーナススロット)
簡易レポ
1(30) レジー・クロフォード(Reggie Crawford):LHP:左投左打:6-4/235:Connecticut:$2.3M($2.49M)
打っては規格外のパワー、投げては100マイルと正真正銘の二刀流選手。水泳で鍛えたプロ顔負けの肉体で軽々とさく越えの打球を放つ。一方で、アプローチはお粗末で余計なボールに手を出すことが多い。守備では1B以外にポジションはない。ピッチングでは最速101マイルの速球とスライダー、カーブのコンビネーション。まだ、レギュラーシーズンでの登板は少ないが、投げれば打者を圧倒しておりポテンシャルは高い。
2(66) カーソン・ワイゼンハント(Carson Whisenhunt):LHP:6-3/209:East Carolina:$1.87M($1.05M)
90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で95マイルをマークするが、滅多に出ない。ベストピッチはチェンジアップ。速球のアームスピード変わることなく投じられ、ブレーキもきいているため容易に空振りを奪える。スライダーもアウトピッチに使えるレベルにある。コントロールも安定しており、スターターとしては問題なし。PED使用があったとして今年は大学では登板なし。
3(106) ウィリアム・ケンプナー(William Kempner):RHP:右投右打:6/222:Gonzaga:$525K($577.2K)
90マイル中盤の速球とチェンジアップ、スライダーのコンビネーション。速球は最速で100マイルをマーク。サイドハンドからノビのある4シームを投げ込み、容易に空振りを奪う。アウトピッチのチェンジアップは、落差が大きく速球との緩急差もあり有効な球種。スライダーは滅多に投げない。コントロールの悪さがネックでリリーフリスクを抱える。
4(136) スペンサー・マイルズ(Spencer Miles):RHP:右投左打:6-3/180:Missouri:$347.5K($431.1K)
90マイル前半の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で95マイルをマーク。ノビのある4シームは空振りを奪える球種。横変化するカーブが変化球の中ではベストピッチ。コマンドに難があり、大学でのスタッツはイマイチ。
5(166) リアム・サイモン(Liam Simon):RHP:右投右打:6-4/220:Notre Dame:$317.5K($322.6K)
90マイル中盤の速球とスライダーのコンビネーション。速球は最速で101マイルをマーク。シュート気味に浮き上がる4シームはムービングのクオリティも高い。コントロールは皆無で、まともにストライクが入らないことも多い。
6(196) ヘイデン・バードソング(Heyden Birdsong):RHP:右投右打:6-4/215:Eastern Illinois U:$187.5K($251.3K)
90マイル中盤の速球とカーブのコンビネーション。ノビのある4シームを高めに多投し、空振りを奪う。その4シームと対となる縦に割れるカーブも高評価。
7(226) ザック・モーガン(Zach Morgan):C:右投右打:6/180:Fresno State:$122.5K($$198.7K)
コンタクトスキルが優秀で滅多に三振をしない。ギャップを抜くミドルヒッターで、二塁打が多い。守備では平均レベルだが、メジャーでもCとしてプレーできるかは微妙なところ。他に守れるポジションも限られており、レギュラークラスとまではならないか。
8(256) ウェイド・メックラー(Wade Meckler):OF:右投左打:5-10/178:Oregon State:$97.5K($168.5K)
優秀なアプローチとヒッティングスキルを併せ持つ小兵。足りないのはパワーだけで、フェンス越えとはならないが逆方向にも大きい当たりを打つことができる。スピードは平均レベルだが、アグレッシブなプレースタイルでカバー。
9(286) ジャック・チョーツ(Jack Choate):LHP:左投左打:6-6/249:
Assumption Col:$87.5K($156K)
90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速でも93マイル程度だが、ノビのある4シームで空振りを奪える。サイドハンドのデリバリーはデセプションに優れる。
10(316) ジョン・バートランド(John Bertrand):LHP:左投左打:6-3/205:Notre Dame:$47.5K($149.5K)
総括
1巡目のレジー・クロフォードは故障さえなければ全体15位以内で消えてもおかしくなかった逸材。投手としての指名ですが、公式戦では10イニングも投げておらず今後どのような方針で育成されるのかが注目です。
その他ではウェイド・メックラーが気になる存在。クロフォードとはまったく違うタイプですが、ヒッティングツールは非常にハイレベルでクロフォードよりも先にメジャーまで到達するかもしれません。
投手は多く指名しましたが、今年大学では登板0のカーソン・ワイゼンハント以外は全員リリーフタイプと小粒。ワイゼンハントが倒れると全滅もあり得るでしょう。
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