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紫綬褒章も受賞したベテラン漫才師

 私はNHKの「バラエティー生活笑百科」という番組が昔から大好きでよく祖父母と一緒に見ています。そこでは若手からベテランまで芸人さんたちが「相談内容」に絡めた漫才を披露します。毎回、楽しみにしていますが一番テンションが上がるのは、タイトルにもある通り、紫綬褒章も受賞したベテラン漫才師、「オール阪神・巨人」師匠が出てきてくださった時です。今回はオール阪神・巨人師匠についてたっぷり書いていこうと思います。

オール阪神・巨人師匠はオール阪神さん、オール巨人さんによる、2人組の漫才師です。若手の勢いが凄まじい中、ベテラン漫才師として実力も人気も高く、幅広い世代に愛されています。芸歴は現在46年目。大阪の劇場、なんばグランド花月にも看板が立つほどです。また、オール巨人師匠は楽曲をリリースするほど歌が上手く、さらにM-1グランプリの審査員を務めており、ファイナリストの芸人さんたちにはもちろんのこと、視聴者にも大きなインパクトを与えます。

歌にトークに漫才にと、全て素晴らしいオール阪神・巨人師匠。今回は私が思う、オール阪神・巨人師匠の魅力を3つ、「息のあったテンポの良い漫才」と「ボケとツッコミが変わっていくスタイル」「予想がつくのだけれどやっぱり笑ってしまうオチ」について記していきます。


まず、オール阪神・巨人師匠の漫才を生で見て思ったことは「テンポが良すぎる」ということです。どんどんと展開が進んでいき、ただひたすら笑っていたら時間があっという間に過ぎてしまうんです。また、普段からネタ合わせを真剣にしているからなのか(実際はどうなのかわかりませんが、なんとなくそんな気がします)漫才の台詞はもちろん、動作も息ぴったり。感動してしまうほどです。

さらに、オール阪神・巨人師匠の漫才では「ボケとツッコミが変わっていくスタイル」が特徴のひとつです。一応、ボケが巨人師匠、ツッコミが阪神師匠ということになっていますが、漫才中ではどちらもボケで、どちらもツッコミをします。全体がボケに変わる、とかではなく本当に立場逆転してしまうのです。しかし違和感なくスッと入ってきて、大笑いできます。すごい。

そして、「予想がつくのだけれどやっぱり笑ってしまうオチ」はオール阪神・巨人師匠たちだからこそできることだと思います。ネタも何度も見て覚えてしまえば次にどんなボケがきて、どんなツッコミが来るのか、どういった流れになるのかわかってしまうのでどうしても笑えなかったりします。また、あまりにも展開が読め過ぎてしまうと同様のことが起こってしまうように私は感じます。しかし、ここでも笑いをしっかりとるのが師匠たちの漫才。例えば、オール阪神・巨人師匠の漫才中に、血液型の特徴について話す場面があります。漫才が進んでいくと、だんだんとオチは分かってきます。しかし、匂わせて匂わせて、最大限に匂わせまくって予想通りのオチが来ても私含め、会場は大爆笑に包まれます。何が原因なのかはわかりませんが、どうしても笑ってしまうのです。これは、オール阪神・巨人師匠の大きな特徴だと思っています。(ネタはぜひ、ご自身で見てみてください)


最近、第七世代以外の若手芸人たちの活躍も凄まじく、また、テレビでのお笑い番組やネタ番組の増加が著しいですが、オール阪神・巨人師匠の漫才は「さすがベテラン」と唸るくらい、素晴らしいです。時間もあっという間に感じますし、噛んだとしてもそれを一切気にさせないほどの笑いの量。特に若い人たちに見てほしいなぁと思います。これこそ漫才、といった感じでしょうか。私にはそう思えます。

オール阪神・巨人師匠のものでも、他の芸人さんのものでも、おすすめのネタなどがあればぜひ教えてください。ではでは。

(今日の一言)
最近、とある大学祭のお笑いライブに行って非常に楽しみましたが、なんだか物足りない。これに関してはまた後日、記そうと思います。もうええわ。

2021.10.23

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