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デュアルキャリアアスリートの挑戦  ~OniGO株式会社 ボクシング選手  並木翔冴さんインタビュー~

並木翔冴(なみき しょうご)
柔道初段、空手道2段のプロボクサー
6戦4勝(3KO)1敗 1分
宮田ジム所属

こんにちは。スポナビアスリート運営事務局の岸です。今回はボクシングと仕事の両立に取り組む並木さんへ、ボクシングとお仕事についてお聞きしました。

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―なぜ、ボクシングの道を選んだのでしょうか?

元々小学1年生から大学4年まで空手に取り組んでいました。また、中学時代は空手と柔道を両立していました。

私が行っていた空手は「伝統派空手」というもので、試合は寸止めで行われます。「相手を倒しただろう」で得点が入る競技です。完全な勝利(相手を倒して勝利すること)ではなく、ポイントの采配で勝敗が決まります。

私は自分の実力で相手を倒したいと考えていました。「伝統派空手」は自分の力で相手を倒したのかがわかりづらいため、完全な勝利だと思える機会が少ないと思っていました。

一方、ボクシングはKOをすれば勝敗が決まります。例え判定でも、自分の力量で結果が決まります。

そこに、魅力を感じ大学卒業後にボクシングの道へ進むことを選びました。

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※写真はご本人提供

―空手からボクシングへ競技を変えて戸惑いはありませんでしたか?

最初は全くありませんでした。空手のキャリアがあったので、すぐに上へ行けると思っていました。が、そんなことは全くありませんでした(笑)

空手の主な攻撃方法は、投げ・足技・突きですが、ボクシングは手(殴る)しかなく、空手にはない動きばかりでした。

頭の中で描いていたボクシングのイメージと実際にやってみると全く違う競技でした。

―投げ・足技・突きであれば、総合格闘技のほうが空手に近いイメージがありますが、総合格闘技を薦められることはなかったのでしょうか?

たくさんの方に言われました。
ただ、私の中で「パンチで倒す」という理想がありました。たくさんあるスポーツの中で殴り合うのはボクシングだけです。

―「パンチで倒す」というお話がありましたが、並木さんの理想のボクシング像を教えてください。

私は一発で倒すようなボクシングです。マイクタイソンのようなプレースタイルを目指しています。

ボクシングをはじめて3年が経ちますが、少しずつプレースタイルが近づいてきました。

―空手の経験がボクシングに活きた時はどのようなときでしょうか?

拳の出し方や動きといった細かい空手のスキルがボクシングに活きていると感じています。ボクシングをしながら「ここは空手の動きに近いな」と感じながら楽しくプレーできています。

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※写真はご本人提供

あとは、デビュー戦の時は全く緊張しませんでした。

リングへ上がると自分への注目が集まるため、普通の人は緊張してしまうようですが、空手も同じような環境で試合をするので、緊張はありませんでした。結果は引き分けでしたが・・(笑)

―今後のボクシングの目標について教えてください。

日本チャンピオンです。チャンピオンになれば名前を知っていただく機会が増えるので、自分の活躍を多くの方へ伝えられますし、自分への見返りが多いと思っています。

そのために、直近の目標として、新人王のチャンピオンです。私はC級というクラスにいます。戦歴は6戦4勝1敗1引き分けです。
新人王はC級クラスで4勝までの選手が出場資格を持っているので、新人王挑戦のために、日々トレーニングを重ねています。

―現在、お仕事と競技を両立されていますが、現在のお仕事について教えてください。

生鮮食品、食料品の配送サービスを行うOniGO株式会社で、アルバイトの方へ指示をするポジションで働いています。もちろん、配達も行います。

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通常勤務は7:30~18:30で業務を行い、その後、ジムへ行き練習をしています。
木曜、日曜はジムがお休みなので、仕事の時間を少し長くしています。

夜遅く帰宅すると、子どもがタイミングよく起きてくるので一緒に遊んでいます。癒されますね。

―前職はタクシードライバーをされていましたが、現在の仕事と比較して変化はありましたか?

人と接する時間が圧倒的に増えました。お客様を乗車していた時は会話もありましたが、今の仕事は色々な方とかかわりを持てるため楽しみながら仕事ができています。今の職場は私のようにアスリートと仕事を両立する方が在籍しているので、競技のことや悩みなど話し合えることがとても良いなと感じています。

また、業務の幅が広がり、学びの機会が増えました。PC操作も悪戦苦闘しながらも上達しています。
全く知らない領域を知ることができ、本当に楽しいです。

―アスリートと仕事の両立を考えている方へのメッセージをお願いします。

「挑戦したい!」と思うのなら、挑戦したほうがいいです。もし、だめでもその時に新しい道ができます。修正はいくらでもできると思います。
挑戦しないという選択をしたことのほうが、後の人生で後悔すると思うからです。

私自身、競技と仕事を両立して感じることは、今の人生が楽しいですし、満足しています。自分の頑張りが誰かを応援してるかもしれないですし、応援いてくれる人がいるから頑張れると思います。

一生懸命挑戦すれば、必ず人は応援してくれます。

ぜひ、納得が行くまで挑戦してほしいです。

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OniGO株式会社 

https://onigo.club/

OniGOは、「人々の大切な時間を作り出す」をミッションとし、
10分で食料品や日用品を届ける宅配スーパーを運営する、Qコマース(QuickCommerce)領域のスタートアップです。OniGOを利用すれば、利用者が家とスーパーの往復や出かけるための準備に時間をかけることなく、自宅でアプリから欲しい商品を注文すると、10分という短時間で品物を届けます。お客様が安心して利用できるように、地域密着型のホスピタリティを重視して自社でライダー(配達員)を採用し、ライダーによる利用者との丁寧なコミュニケーションを図っています。
デュアルキャリアアスリートは、OniGOのライダーを担う主戦力。
早さとホスピタリティのOniGOイズムを体現してもらいつつ、選手生活を支えています。
(上野良太)



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