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大は小を兼ねる

アイシャドウ集めにハマっていた時期があった。パレットをうまく使いこなせる気がしないから、単色のものばかりをちまちまと買っていた。ドラッグストアに寄るたびに消えていく500円や1,000円。「これ、地味にお金かかっとるよな」とぼんやり思いながらも、楽しいし気分が晴れるから購入し続けていた。

ある時、SNSで見かけたhinceのパレットがかわいくて、どうしてもほしくなってしまった。でも10色入りとはいえ4,000円。化粧水ですら1,500円しか出さない私が、これに1,000円札4枚もかけるの?

でも悩みに悩んだ末、欲に負けて買っちゃったんだよね。わざわざ公式サイトで。隣国・韓国からやってきたパレットは、通販の画面越しに見ていた時よりもさらにかわいくて、思わずため息が出る煌びやかさをまとっていた。

その日を境にして急速に単色シャドウに興味を失い、買い足すことがなくなった。というか「買いたい!」という衝動がなくなった。今はこのパレットひとつしか使っていない。てかむしろ、化粧初心者はパレットの方がメイクが捗ることがわかった。色は様々あってもトーンが同じだから、どれを組み合わせても違和感なく目元が成立するのだった。

大は小を兼ねる、の使い方としてこの話が適切なのかは微妙なラインだけど、そこそこの金額を出してでかいものを買うって、割と実用性あるんだなって気づいた話でした。


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