肩の力がふわあっと抜けた。奇妙礼太郎 ライブハウスツアー「9」

　自分を慈しみたくなるライブでした。奇妙礼太郎さんから、バンドのメンバーから、たくさんのやさしさと愛をもらって解きほぐされた2時間。今日の奇妙さんはいつも以上に伸びやかでおちゃめでかわいくて、だけどやっぱりかっこよくてセクシーで。にこにこゲラゲラ笑って、ゆらゆら踊って、うっとり観入って、そわっと鳥肌を立てていたら終わっちゃいました。メンバー同士が目配せしあったり、グルーヴがはまってみんなが一気に破顔したり。そういうバンドセットならではの、人と人が積み上げる奇跡みたいな瞬間も目撃して、とても愛しい気持ちにもなりました。

　今日のライブは9月発売の2ndアルバム『More Music』のリリースツアー、大阪公演。ということもあって、今日までたくさん聴いてきた曲をやってくれたはずのに、生で聴いてはじめて気づくこと、生で聴くから改めて刺さることとあって。ライブだからこそ得られるものってやっぱりあるなぁと思いました。あのアルバムは森羅万象を愛でている作品なのかもしれない。

　会場を出る頃には肩の力がふわあっと抜けていて、心も身体もぽかぽかになっていて。こんな日にはおいしいものを食べて、自分をもっと大事にしてから帰ろうと、るんっと軽い足取りで梅田クラブクアトロから、10階分も階段を駆け下りて、富国生命ビルのカンテグランデでカレーをいただきました。おいしかったぁ。

　ほくほくとした気持ちで眠りにつきます。明日も同じくクアトロに行きます。月曜からまた、日常を生きるために。