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Fairchild 670のアタックタイムについて

結論から書きますがFairchild 670のアタックタイムは0.2~0.4ms(200~400μs)の筈です。

なんでこんな記事を書いているかというとFairchild 670のアタックタイムについて誤った記述が多く、なおかつこの点に対する指摘が殆ど見られないからです。具体的にはUAD版のプラグインの日本語マニュアルですら間違っています。あとこれとか。

こちらの動画も誤りです。

そもそも英語の音声ではタイムコンスタント5番について、200μsとちゃんと言っているに対して、字幕では200msとなっており明らかな誤訳です。Hook Upが何か勘違いしているのでしょうか。
一般的にアタックが遅いと言われる光学式のLA-2Aのアタックタイムが10msとされており、200msは明らかに遅すぎます。

ところでUAD版のプラグインでは4番のアタックタイムが0.8msになっているみたいなのですが、これについてはよくわかりません…
Sound on soundでは確かに4番のアタックタイムは0.8msになっていますが、

the history of recordingに上がっている実機のマニュアルと思しき書類によれば4番のアタックタイムも3番、5番と同様に0.4msです。個体によって差があるのでしょうか…

いずれにせよ200msや400msと書いているものは誤りです。使っていれば気付く話なのですが前に混乱してしまったので書きました。

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