steamで日本人ゲーマーが悪評をつけるのかの調査データが出てたので検定しました
こんにちは。
前段として気になる記事がありました。
ざっくばらんに言うと日本人ゲーマーは海外基準で見ると評価の付け方がおかしいから、海外市場で無視されるようになってきてるのではないかという調査の話です。
日本人は評価のつけ方が国際基準で見ると特殊で、海外市場から無視されるという論説が出ています。
海外では”遊べたら高評価”、”問題があって遊べなかったら低評価”の評価軸で”普通は高評価にする”。
日本は”遊べたら普通の評価(海外基準ではイマイチな評価)”、”とても面白かったら高評価”、”悪かったら悪評価”とする文化だと。
そういう説が元々出ています。ゲームだけじゃなくてamazonとかのレビューでもそうだという話がSNSで駆け巡ってます。
で、調査したソースを出せという話が出て追加の記事が出てました。
読んだんだけど、データの扱い方があんまり上手じゃなくてあまり参考にならなかったので、勝手ながら私の方でそのデータを使って検定してみました。
まず元の記事では、日本人レビューの絶対数が少ないゲームのものは偏りがちだと言っています。
だとすれば、データ加工をして整える必要があるとなります。
日本人のレビュー総数が少ないものは対比の範囲に含めない方がいいということになります。
ざっと足切りの基準を100件にして、日本人のレビュー総数が100件以上のものに絞って整形します。
結果はこちらのデータになりました。
サンプル数は262件です。
この量だとAB検定にかけて差があるかどうか調べることができます。
早速軽くやってみました。
結果は有意水準5%だと”差はある”。海外ユーザーよりも日本ユーザーは低評価を付けがちだと言える可能性はかなり高い。有意水準1%だと差はあるとは言えない形でした。多分合ってると思うよレベルですね。
元記事の筆者が1316作分取得してくれたおかげで第三者の私の方でも、簡単にデータ流用して確認することができました。
軽くまとめに入ります。
十分な日本人のレビュー総数があるゲームで対比すると有意水準5%で”差がある”と言える結果になった
海外ユーザーよりも日本ユーザーは低評価を付けがちだと言える可能性はかなり高い
普通に海外で出すと100点満点中90点のゲームが、日本人レビューだと80点になってしまうぐらいの塩梅
ま、確かに日本人ゲーマーの評価は世界基準と比べると渋いようだぐらいは確認できました。
だからといって海外市場から無視されるまでは確認には至らなかったですけどね。
個人的に好奇心というか確認したいなとやってみました。その結果を他の人も知った方が良さそうだなと思ったので記事にしました。
私は提唱した本人ではなく、あくまで記事を読んだ読者(第三者)なのでこれ以上このテーマで特に主張したいことも述べたいこともないのですが、せっかくのちゃんと調べてくれた良いデータがあるのにうまく活用できてないのは勿体無いなと感じました。
面倒かもしれないですが、統計データの勉強と実践はしておかないと不便なことも生じるのでやっておいた方がいいかもよと、これをもって本記事を締めくくりたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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