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メキシコ コロナ禍の観光関連の現状まとめ⑨と新世界遺産登録情報!

久しぶりの更新です。メキシコの感染状況のほか、新たに世界遺産登録を受けた明るい話題をご紹介します。 

1.トラスカラ大聖堂と修道院施が新世界遺産登録! 

まずは、観光的な明るい話題として先月行われた第44回世界遺産委員会拡大会合においてメキシコから新規登録された「トラスカラ大聖堂と修道院施設」を紹介致します。メキシコで36箇所目の登録となります。

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メキシコシティから東へ約2時間。プエブラから北へ1時間弱に位置する
トラスカラ州の州都トラスカラ・デ・シコテンカトルの大聖堂(Catedral
de nuestra señora de la asunsión)は、1527年フランシスコ会修道院として建立。精緻且つ荘厳な祭壇のレタブロが印象的です。
メキシコシティからの日帰りツアー先としてもお薦めです

2.メキシコ連邦政府より全国の信号情報 

8月6日、メキシコ連邦政府は、全国の信号情報(新感染症危険情報)を以下のとおり更新しました。(適用期間は基本的に8月9日〜8月22日)
・「赤色」(7州):*1州から6州増
病床65%以上が埋まっており、2週間感染者数が増加傾向。公共機関、学校など閉鎖。健康上のリスクを持つ人は外出不可
コリマ州、ゲレロ州、ハリスコ州、メキシコ市、ナヤリット州、ヌエボレオン州、シナロア州
・「橙色」(15州): *13州から2州増
病床65%以下が埋まっており、2週間感染者数が減少傾向。公共機関、学校など一部解除。健康上のリスクを持つ人も外出可
南バハカリフォルニア州、ドゥランゴ州、イダルゴ州、メキシコ州、ミチョアカン州、オアハカ州、プエブラ州、ケレタロ州、キンタナ・ロー州、サンルイス・ポトシ州、ソノラ州、タマウリパス州、トラスカラ州、ベラクルス州、サカテカス州
・「黄色」(9州): *15州から6州減
2週間の入院者数、感染者数が減少。公共機関、学校など一部例外を除き、商業施設は収容人数の50-75%で営業可
アグアスカリエンテス州、バハカリフォルニア州、カンペチェ州、チワワ州、コアウイラ州、グアナフアト州、モレロス州、タバスコ州、ユカタン州
・「緑色」(1州):*3州から2州減
基礎的な衛生防疫措置を講じれば、特段の制約なし チアパス州

0812 mexico 感染状況マップ 

3.メキシコ保健省発表 新型コロナウイルス感染症発生状況

(1)累計症例数:2,944,226名(前日から21,563名増) ⇒ 世界16番目
(2)累計死亡者数:243,733名(前日から568名増) ⇒ 世界4番目        メキシコ市のみ(日本の人口の10分の1)
(1)累計症例数:809,616名(前日から5,318名増)                            日本(比較として):1,017,728名(前日から16,326名増)
(2)累計死亡者数:36,028名(前日から64名増)                 日本(比較として):15,287 名(前日から27名増)

4.その他

 ・メキシコは感染再拡大の状態となっています。メキシコは重症化し易い糖尿病、高血圧、肥満症が多い要因と脆弱な医療体制から、感染者数に比して死者数が多いですが、実際の死者数は60%多いと報道されています。
 ・米国国境、グアテマラ、ベリーズの陸路国境における不要不急の移動制限が,8月21日まで延長されています。
 ・米国政府は、1月26日以降空路で米国へ入国する者に対し、ウイルス検査の陰性証明の提出(PCRまたは抗原検査)を義務付けていますが、メキシコ政府は米国人含め、基本的に空路入国に何も義務付けていません。
その為、米国はじめ中南米からの観光客がカンクンなどカリブ海側リゾートやロスカボスで増加。今回の警戒レベルとして、キンタナロー州(カンクン)や南バハ・カリフォルニア州がオレンジなのはその影響に見えます。
 ・メキシコの富裕層は米国へ「ワクチン接種」に行く旅行が増加傾向にあります。
 ・外国人のメキシコ空路入国時に「ブエラ・セグーロ」にてQRコード取得が必要です。https://www.vuelaseguro.com
 ・ワクチン接種は日本と異なり、ファイザー、モデルノ、アストラゼネカ、スプートニク、シノバック等、政府としては「手当たり次第。治験や安全性は度外視」という危機感で確保を進めている状況。現在は40歳代が2回目。30-39歳が1回目の接種の対象となっています。

5.ワクチン接種状況(8月7日現在)

メキシコ 全体:70,808,386本…2回目の接種をした人の数を含む         日本(比較用) 全体: 99,651,092本…2回目の接種をした人の数を含む

・日本政府の水際対策において、メキシコは継続して対象国となっています。メキシコ在住日本人は帰国時にPCR検査の陰性証明(72時間以内の検査)+2週間の自主隔離(公共交通機関利用不可)が必要な上、3月19日以降は位置情報把握の為、スマホの携帯が義務付け(スマホがない場合は要レンタル)られます。メキシコ人旅行者は原則的に日本へのビザは不要ですが、現在は引き続き入国不可となっています。
・極端なリバウンドにより「緑」信号はチアパス州1州のみとなりました。
・ANA(成田⇔メキシコシティ直行便)は、12月から週7便、デイリー運行に戻っています。
・インタージェット、アエロメヒコ共に国際線・国内線ともに運休・キャンセルが相次いでいます。アエロメヒコは8月末まで成田線(直行便)の運休を発表しており、日本メキシコ商工会議所からも脱会しています。

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