ここだけの、心が震えることの話。

心臓が止まるほど、心が震える瞬間。

いや、震えてるんだから動いてるよ、と、そりゃそうなのですが。

それぐらい衝撃的な瞬間が、今の仕事にはあって。


先日、我々が現場にいなかったサプライズで、その瞬間の映像をお客様から送って頂ける機会がありました。ご自宅で仕掛けた奥様へのサプライズ。どうだったかとドキドキしながら映像を再生すると、そこには大号泣の奥様の姿がありました。

気がついたときには、心の汗が頬をつたってました。

お客様からは、ありがたいお言葉を頂き、後日、奥様にもお会いすることができました。

この出来事を通して、改めて、どんな想いでやってるか、ということを書いてみようと思った次第です。



「なんでサプライズの仕事?」

「どういう経緯でウェディングの仕事?」

「てか、そもそも何やってんだっけ、今?」


そんな質問を、たまにいただきます笑。


自分の原点は、ダンスにあります。

自分たちが作った公演を観に来てくれたお客さんが、涙を流して感動してくれたこと。

舞台上で味わった、えも言われぬ感覚。一体感、高揚感、達成感、安堵感、ごちゃ混ぜのカオス。止まらぬ涙、嗚咽。

人生でこんなに頭が真っ白に吹っ飛んで、自分の意思を全く介さずに涙が止まらないことがあるのか、という衝撃。そんな瞬間を、味わいました。

自分がパフォーマーとして、歓声を浴びるのは、最高に気持ち良いんです。アドレナリンが止まらない。ゾクゾクする感覚。これは、舞台に立った経験のある人が、漏れなく抱く感覚じゃないかと思います。

僕も、まさにそうだったのですが、大学時代、サークルで公演づくりに関わってから、その感覚に加えて、大きなやりがいをダンスの中に感じました。

それは、自分が舞台に立っていなくても、自分がつくった公演で、人の心を動かすことの面白さ。目の前のお客さんが、自分がつくったもので感動してくれる、涙を流してくれる、というのは、これまたたまらない感覚でした。

人の心を動かすっていうことの面白さとか、それによる自分のワクワク感というものにやられて、こういうことが仕事でも出来たらいいなーっと思っていました。


それが、今の仕事に繋がっている原点の想いです。

THE 原体験です。


それを、自分の大切な人とか、個人の世界でもやってきました。彼女へのサプライズとか、親友へのサプライズとか、そういうものです。

自分にとっては、舞台をつくってる感覚、舞台裏で待機してる感覚に近いものを味わいながら、すごくワクワクします。


誰か人のことを想って、自分ではない誰かを喜ばせたいと想っているときに、自分自身がワクワクしてるって、すごく豊かなことだと思いませんか?事実、自分はその感覚に満たされたとき、大きな幸せを感じました。

もっと遠い先まで見据えれば、人のことを想ってワクワクできる人が増えていく世界って、とても温かい想いが溢れていると思うんです。


アドラーは、幸せとは「貢献感」であり「共同体感覚」を味わうことだと言います。人と人、そこに上下優劣などではなく、相互の尊敬という感覚を培うこと。そんな世の中になっていったら、幸せな人が増えるんじゃないかと。


だから、そのきっかけをつくるチームになりたいと思いました。伝えたい想いはあるのに、伝えないまま終わってしまうんじゃ、もったいない。それを伝えれば、幸せになる人がいるのに。何より、自分が幸せを感じられるのに。


そして、ハーバードの研究では、大切な人との絆を深めることが、人の幸せに唯一作用する要因だと言います。

ならば、その絆を深めるお手伝いをしたい。自分がダンスを通じて得たもの、それを使って感じてきた幸福感。それをいろんな形に変えながら、誰かの幸せの瞬間を演出するお手伝いがしたい。きっとそれは、自分を最高にワクワクさせるものだから。

そう思いました。


だから、サプライズもウェディングも、人から人へ、伝える想いを最大化することが、我々のサービスの根っこにある考えです。

オーダーメイドで、その人だからこその演出を。

自分のためではなく、大切な人のことを想い、自分がワクワクするという感覚を。

サプライズでも、ウェディングでも、味わっていただきたい。


特に結婚式は、新たな家族が生まれる瞬間です。その日に、どんな人たちに囲まれているか。きっと、これから先もずっとその家族を見守り、支えてくれる人たちだと思います。

だから、自分たちがやりたいことを見せるだけ、じゃダメだと思うんです。

その日、どれだけ絆を深められるか。自分たちの大切な価値観を、きちんと受け止めて持ち帰ってもらえるか。心から喜んでもらえるか。

そこで築いた人間関係が、これから先の家族の幸せに大きく影響を与えるはずです。

ゲストが心から喜ぶ結婚式をつくることは、これから先の人生を幸せにすることと同じなのではないかと思います。


まだまだ、やりたいことができていなかったり、足りないことだらけだったりします。悔しいことばかりです。


それでも、自分が心震えることに正直にやっていきたいと思います。


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